供給能力と災害

皆さん、こんばんは。

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《《《2024年7月25日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第623号》》

いよいよオリンピック始まりますね。

明日の夜は夜更かしする人が沢山出そうですね。

ちょっと気になる事があったので、書いてみます。

東日本大震災と住宅

熊本地震でもそうなのですが、大きな地震が来るとこんな感じで復興が興ります。

地震、多くの住宅が倒壊する ⇒ 全壊認定の罹災証明 ⇒ 公費解体

⇒ 瓦礫撤去 ⇒ 整地、測量 ⇒ 再建築

ここで大きな問題が起こるのは、自宅が自分のものでない人がいます。

東北であったのは、3代前の曽曽お爺さんから相続がちゃんとされていないこととかで、自分の土地で、自分の名義の家に住んでいないなんてことが多くありました。

能登でもあるみたいですね。

罹災証明も、公費解体の依頼も、本人でないと出来ないので、相続処理が済まないと、証明も出ないし公費解体申請も出来ません。

更に、輪島市の場合は、輪島市に来ないとダメなので、金沢に避難している人は、いつまでたっても出せないという事態になっています。

そして、東日本大震災の場合は、瓦礫撤去が終わるまで2年かかりました。その瓦礫が山になっておいてあったのが、消えるまで3年以上かかっています。

これは、瓦礫の処理が通常の10倍以上出たので、日本各地にトラックで少しずつ持って行ってもらっていました。

それ以前に、分別の仕事も大変です。能登でも、分別して持ち込む様に指示されているらしいですが、東日本大震災では、とりあえず集める、そして公費で分別するとしていました。どっちが良いのか解りませんが、これで解体のスピードはかなり変わりますよね。

供給能力

そして、仙台などでは被災から半年ぐらいから一気に住宅需要に火がつきました。被災していないところに新築を建てて転居みたいな感じですね。

そして、東日本大震災場合は、かさ上げをするか、区画整理をしないと家が建てられないというルールを作ったので、再建築が恐ろしく遅れました。

遅れたのですが、ここでも建築需要が高まったので、どの工務店も儲かりました。

ですが、皆が一斉に建築に走ると供給能力が足らなくなります。その所為で、関東からかなりの業者や職人が行きましたね。

ですが、3年もしたら帰ってきます。でも、帰ってきてもすぐ仕事は無いんです。彼らがいなくても回る仕組みが出来てしまっていて、新しく帰ってきても元仕事はもうありません。

ですから、能登の地震の場合は、手伝いは長くても半年で職人を戻しています。

ちなみに、仙台はこの5年は一気に住宅需要は落ちて、工務店がどんどん潰れました。

安定して衰退している市場に急に需要が増えても長く持ちません。

現在の日本は、人口も世帯数も減っているわけですから。

ということで、本来は能登は能登で復興しないといけないのですが、それだけでは無理なので、金沢の業者や県外の業者も入っているのですが、大量には入ってこないですね。

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Posted by 湊 洋一