気密はどれだけあげるべきか?
みなさん、こんばんは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
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《《《2025年3月13日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第852号》》
今日からちょっと週末にかけて、出かけてきます。
現在、羽田空港におりまする。
今回も1人行動です。
どうにも気密競争があるように感じられますね。
C値0.1に意味はあるのか?
工務店さんや、施主の方の自慢のポストが散見されます。
C値についてですが、C値が良い建物だと、それだけで最高!って思いますし、良くない建物だとそれだけで何だか施工が良くないように感じられませんか?
まあ、実際にはそんなことがないのですが、これは論文を見るしか無いと思って、ちょっとみてみました。
C値10と5と1と0.3の建物の冬の空調負荷です。

C値はこの①が10,②と③が5、④が1で⑤が0.3になります。
一目瞭然でC値が小さい方が暖房負荷が小さくなっています。
ですが、1.0の0.3の間の差は、ほとんどありません。
測定誤差とはいいませんが、10、5との差ほどはありません。
実際には、1を切るレベルでの暖房負荷の差はほとんど無いといっても過言ではありません。
気持ちの問題です。
ですから、あまりC値に拘るのもなと思います。
C値は経年で下がる
しかしながら、C値は経年で下がるというデータもあります。築年数20年と14年でどのぐらい変わるか?

それは建物は微細振動を繰り返していますし、風の影響、小さな地震の影響など建物の隙間を空けるための運動は常に起こっています。
ということで、どのぐらいどうなるか?のデータたも別の論文ですがあげておきます。
これによると、10年、20年では半分以下に下がるのですが、割合で下がるのは絶対値で下がるのか、これだけだと解りません。
つまり、0.6下がっているとおよそ2倍になるのか、0.6ぐらいは下がるのか?
0.1と0.3の違いはたった0.2ですから、どちらにしても経年でも大差ではありません。
ただし、長期間にわたって1を大きく超えるようでは問題があるでしょうから狙うべきはC値0.5なのかなと思います。
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