断熱材のコストパフォーマンス 外張り編
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年3月3日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第129号》》》
3月3日になりましたね。今日は桃の節句ですが、上巳の節句というのが正式名称どいう事です。
月と数字が重なっている日で、それが奇数だと、全て節句になっています。
1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日、11月11日の6回ですですね。
このような古い伝統というのも守っていければ良いなと思います。
さて、昨日に続いて断熱材のコストパフォーマンスの外張り編を書いていきます。
外張りの方式は大きく2つ
今後、多くの工務店さんが取り組んでいくべき外断熱の方式は、大きく2つに分かれます。
1つは、湿式工法
2つ名は、乾式工法です。
湿式工法というのは、通気を取らず構造用面材の上に、断熱材を貼り付けて、その断熱材に直接仕上げていく工法です。
基本的に、塗りで仕上げるので左官仕事になります。
通気は?というご質問が多いですが、通気は取りません。
断面構成的に、構造用面材+断熱材+仕上げと連続していないと断熱性能が発揮できないからです。
当社は、WUFIというドイツのフランフォッファー研究所の開発したソフトを持っていまして、このソフトでシミュレーションしていますが、構造のメインである柱、間柱が結露したり、湿度が極端に上がる事はありません。
理由は、断熱材が外側に来ることで、構造用面材の周辺の温度が下がらないからです。外壁面に近いところはかなり温度が下がりますが、外側に断熱材が来るので、温度は露点までさ狩り憎いのです。
もう一つは、乾式工法です。
こちらは、構造用面材に断熱材を貼り付ける所まで同じですが、そこから通気をとって、外壁材を別に用意します。
湿式工法は、左官工事、乾式工法は、サイディングや金属サイディングなどの外壁を用意しないといけません。
このあたりは、単純に断熱材の価格差だけで決められない部分です。
ですが、今回の企画の主旨に則って、断熱材のコストを比較してみたいと思います。
外断熱のコストパフォーマンス
付加断熱の断熱材には、乾式、湿式ともに6つぐらいの材料があります。
EPS 発泡スチロール 熱伝導率 0.034~0.036
ロックウール 輸入品のボード 熱伝導率 0.035前後
XPS(ミラフォームラムダ) 押し出し式ポリスチレンフォーム 熱伝導率 0.028~0,022
グラスウール 外張り用は、ボード状です。熱伝導率 0.034
フェノールフォーム フェノッボード、ネオマフォームの2大ブランド 熱伝導率 0.020
ウレタンボード Q1ボード、サーマックスなど 熱伝導率 0.021
今のところ日本で手に入る外帳用のシステムは、このぐらいです。木質系の外張り用の材料などもある用ですが非常に高いですので、今回は割愛します。
50ミリ当たりの平米当たりの価格ですが、こんな感じですね。
EPS 平米1110円
XPS 一般 平米1400円
XPS ミラフォームラムダ 平米1750円
グラスウール 平米1300円
フェノールフォーム 平米2800円
ウレタンボード 平米2300円
これに熱伝導率の比率をかけるとこうなります。今回は、0.034を基準にします。
熱伝導率を考慮した平米単価(EPS50ミリを基準)
EPS 1100円
XPS一般 1150円
XPSミラフォームラムダ 1130円
グラスウール 1370円
フェノールフォーム 1640円
ウレタンボード 1420円
ということで、充填断熱に比べて価格差が小さいことが解りますね。
ロックウールは価格が解りませんでした。また、調べてご報告させていただきます。
もちろん、断熱材の価格差だけでは、外張りの場合は比較できない結果になりました。
この価格で、フェノールフォームは、910×1820の50ミリの材料が、4000円として計算しましたが、聞いている限りでは3000円前後で買えている会社もあるそうです。その場合は、今回の1640円が1110円とEPSに近い金額になります。
これは当社の販売価格をベースに計算したもので、他社の場合は価格が変わる場合があります。
外張りでお悩みの方は、是非ともお問合せください。一緒にプランニングさせてもらいます。
これまで、メルマガは2400号以上毎日書き続て、ひと月に数回はためになったと褒められます。できれば、根気よく読んでみてください。無料のメルマガのお申し込みはこちらから!