工務店の倒産は計画的に
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年12月23日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第417号》》》
クリスマスの前に、不穏な話で申し訳ありません。
先日来相談に乗ってきた、ある工務店の社長様がダメかもしれないということなのです。
その話をある、以前倒産を経験された方に聞いてもらったのですが、その方からのアドバイスがあります。
ちょっとお耳を拝借します。
会社が危ないなと思ったら
僕なんかもしょっちゅう思っていることですけど、会社にお金が無いという事態になると、当然ですが倒産という言葉が頭をよぎります。
普通コンサルタントは、どんなに苦しくても儲かっているという顔をするものなんでしょうが、当社はコンサルをやっていないので、苦しいときは苦しいといいます。
当社は割とコロナで苦しかったですね。今後は着工棟数が減っていくので、苦しい場面が想定されます。
でも、良いところもあるので当社は今のところ問題がありません。
工務店さんは絶好調の所と、苦しいところに別れます。
今資金的に苦しい所は、倒産という選択肢が出てきます。
社長が高齢で、受注が厳しいとなると、潰すという選択も致し方ないと選択される方も出てくるかもしれません。
ですが、その前に考えてください。
- 資産はあるか?
金融資産というお金に変えられるものは、全て変えてください。その上で資金繰りを全体的に考えてください。
土地などがある場合は、その売却を考えて検討ください。単なる破産の場合は、不動産は競売に掛かります。その場合は、実際の市場価格からかなり低く査定されますので、会社が厳しい方は早めに売却しましょう。
2.借り入れがどのぐらいか?
会社を潰す方の典型が、いくら借り入れがあるのか?わからなくなっている方が多いです。
親族(親子、夫婦)からの借り入れも借り入れです。
その他にも支払いが漏れているとか、ご自身がいくら会社に貸しているのかもきちんと表にしましょう。
3.資金はどのぐらい保つのか?
月々の資金繰り表を作ると資金がショートするタイミングが解ります。会社を潰す方のほとんどが資金繰り表も無い場合が多いです。
この3つぐらいは、きちんとやりましょう。
倒産・自己破産を選択する場合には
最終的に、倒産・自己破産を選択する場合には、この2つに気を付けてください。
- 資金を残す
破産する場合には、弁護士費用で100万円は最低必要です。総負債額の3~5%必要ですので、借金が1億円の場合は、500万円ぐらいの現金が必要になります。
また、自己破産後に持てる資金は100万円程度です。これはご自身のためのに残せます、それ以上は残せないので注意が必要です。
2.計画をする
お金が無いから倒産を選択するのは、計画的に行う必要があります。
弁護士さんも単に潰してしまう先生と、きちんと取引先に配慮して、事業を再開できるように配慮してくれる方がいらっしゃいます。
帳簿は2年分は開示しないといけないので、やばいなと思ったら、3年ぐらい前から資金をどこかに確保するなど計画しないと、自己破産後お金が無いという事態になりかねません。
刹那的に行動するのでは無く、できれば、M&Aなどを使って会社を生かすことを考えた方が良いかもしれません。
会社を変えるための方策は1つではありません。当社の場合は色々手段があるので、真剣に潰さない選択肢を模索できます。
是非とも、会社は成功させて欲しいのですが、潰してしまう選択をする場合でも、しっかり残すものは、残して欲しいですね。
当社も弁護士がいますし、経験者から話を聞く機会を作ることが可能ですから、まだ頑張りたいという方も、もうダメだという方もいつでも相談してください。ですが、どうにもならなくなって相談するのでは無く、早めにいろいろ聞いて欲しいと思います。
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