全館連続暖房はやっちゃダメ 3
こんにちは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2022年12月27日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第65号》》》
熱交換型換気システムの重要性は、新住協の鎌田先生もおっしゃっています。また、今回の表でも前先生もおっしゃっています。
とにかく、断熱性能を上げれば上げるほど、熱交換型換気システムが必須に近くなると考えてもらうと良いです。
理由は、断熱性能を上げると、冷暖房負荷が減っていきます。
冷暖房負荷が減ると、建物全体での消費エネルギーが減っていきます。
日本の住宅の消費エネルギーは、冷暖房が30%、給湯が35%、家電照明調理が40%と言われています。
このうち積極的に減らせるのは、冷暖房と給湯です。
給湯に関しては、新築でエコキュートを使う、これが良いと思います。エネファームはまだ高いですし、ガスと電気の両方が必要です。また、ハイブリット給湯器も良いと思いますが、本体価格が50万円前後でかつガス価格が安いと言う条件ではありかもしれません。
エコキュートには、太陽光パネルと組み合わせて使うお日さまエコキュートという機種が増えてきていますが、これを使うと更に燃費は向上します。
給湯に関しては、これぐらいで機器頼りみたいな側面があります。正しい機種選定ができれば概ね正解です。
熱交換型換気システム
更に、熱交換型換気システムを断熱等級が6を超えると投入してください。
理由は屋内の冬の暖気、夏の冷気を逃さないためです。
断熱等級6より低い住宅は、外部からの熱の侵入が大きく、熱交換型換気システムを取り付けてもあまり良い結果になりませんが、断熱等級6を越えて、断熱等級6.5と言われるUA値0.35以下になると更に必要になります。
下記の写真は当社が扱っているダクトレスタイプのドイツ製の熱交換型換気システムです。パッシブハウスの認定も受けています。
熱交換型換気システムは、例えば熱伝導率が80%の場合で、屋内が22度、外気が8度の場合は、22-8=14度、これに80%を欠けるので11.2度になります。つまり、2.8度だけ寒い空気が供給エアとして入ってきます。
全熱形は更に湿度も交換しますが、カビると一発で使えなくなります。決して、換気システムを止めないでください。
このように、全館連続冷暖房システムを投入して、快適な暮らしを送るため伊は、少なくとも断熱等級6にしてもらって、熱交換型換気システムの導入を考えてください。
真冬は日射さえきちんと確保すれば、昼間に暖房が必要な事態は回避されますから。
ということで、全館連続冷暖房システムは入れたいのなら、断熱をきちんとしてくださいということで、今回のお話は終わっていきます。
年末のお付き合いありがとうございます。
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