全館連続暖房はやっちゃダメ 2
こんにちは。
MX代表のみなとです。
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工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2022年12月26日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第64号》》》
昨日の東京大学の前先生からいただいた表の解説から始めたいと思います。
この表ですが、左端が建築研究所の提供するBELSなどでも使う1次エネルギー産出用のソフトを使った場合のデータです。
このデータの元になっているのは、国土交通省が標準住宅として定める住宅が使われています。
建物の消費エネルギーは、方位や隣地の状態、窓の状態によって変わります。特に、窓のサイズや方位などによってかなり変わりますので、あくまでこの例でやっているという事をご理解ください。
建築研究所のソフトでみると、断熱等級4の住宅を断熱等級7にしても、おおよそ消費エネルギーは半分しか減りません。
断熱等級7といえば、付加断熱にして、更にトリプルサッシを付けないといけないので、断熱等級4に比べて最低でも300万円ぐらいコストが余計にかかります。工期も1週間以上伸びますので、そうまでして半分だとやる気にならないと思うのです。
HEAT20とホームズ君
HEAT20とホームズ君は比較的似た傾向になりますが、数値が少し異なります。
断熱等級4の部分間欠冷暖房が100とすると、断熱等級7だと25になるのがHEAT20で、12になるのはホームズ君です。
ホームズ君の方がパラメータの設定が細かいので、このような結果になるのかもしれませんが、25と12だと2倍違いますので、どちらが実態に近いのか興味深いところです。
そして、最大のポイントは、今回のテーマでもある、全館連続冷暖房です。
HEAT20については、先日近畿大学の岩前先生に解説いただいたときに、全館連続冷暖房において、断熱等級7ぐらいでないと省エネルギーにならないというコメントがあったとおり、全館で連続冷暖房をしたいとなったら、断熱等級7にするべきかなと思っています。
というのも、HEAT20の場合は、断熱等級6の100が断熱等級7にしても60になるだけですが、ホームズ君の場合は、断熱等級6が100がなんと断熱等級7にすると16になるなど、断熱等級7にするメリットがかなりあることがわかります。
これは、エアコンの台数を減らしたバージョンのシミュレーションができるからかなと思います。
全館連続冷暖房といっても、どんなシステムが?と言うこともポイントですし、熱交換型換気システムの効果もあるのかなと思います。
この辺りは、明日ちょっと書いてみたいなと思います。お楽しみにしてください。
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