改めて、床下エアコンで冷房は
おはようございます。
MX代表のみなとです。
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《《《2023年9月7日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第312号》
床下エアコンは、当社もサポートしていますし、安くて快適な空調機器だと思っています。
エアコンは容量を決めれば、建物のサイズが変わることはないので、外的要因(つまり記録以上に寒くなる)がよほど大きくならない限りは、寒い室内になることは少ないと思います。
ですが、これの冷房運転に関しては、かなり慎重にするべきだとも思っています。
理由は、結露だけではありません。
安定している床下だから
床下は安定しているといわれています。
一般的に、床下の空気は屋内以上に安定しています。当然ですが夏場少し暖かく、冬は寒くなりますが、屋内よりも日射の影響もなくRCの底版と壁で囲まれて、床に屋根があります。
通常は空気の動きがないために、とても安定しています。
ところが、床下エアコンは、ここに外気を導入するわけです。
暖房は、特に問題が起きません。
床下の温度が上がる分には、問題が起きにくいと考えています。
問題は、冷房での使用です。
これは、結露との関係で問題が出てくる可能性があります。
結露をする、温度と湿度の関係を露点といいます。
これをグラフ化したのは、湿り空気線図といいます。
これをきちんと読めばどこで結露が起こるかがわかるのです。ソフトで計算をすると正確な数字がわかります。
30度 相対湿度 70% 露点23.9度
30度 相対湿度 60% 露点21.4度
35度 相対湿度 70% 露点28.7度
35度 相対湿度 60% 露点26.1度
40度 相対湿度 70% 露点33.5度
40度 相対湿度 60% 露点30.7度
夏の外気が床下に入り込むとこんな高温で結露が起きます。
結露が起こらなくても、腐朽菌は動き出します。湿度が80%を超える環境になると活発に動き出します。
まあ、そんなに腐朽菌あありふれていないので問題ないかもしれませんが、目に見えないだけに厄介です。
ちなみに、上記の表に2度程度下がると湿度80%になります。露点までいかないでもリスクが上がってきます。
いずれにしても、暖房はよくても冷房はそんなにお勧めしないのはリスクが高まるからです。もちろんお客様がそのように使うのを止めるわけではありませんが、我々プロはお勧めするとまずいなと思っています。
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