太陽光パネル義務化を潰したい人への反論 2
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年1月10日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第78号》》》
昨日の続きを書いていきたいと思います。他にも反対論がありあした。
まずはFITの説明を簡単にします。
FITというのは、民主党政権の時に作られて、もう10年以上が経過しています。
この仕組みの基本は太陽光パネルの売電価格は、発電会社が市場よりも高く買わないといけない。この市場よりも高い金額を埋めるために、利用者(国民)から広く薄くもらいましょう。という制度です。
この仕組みは発足当時1khw42円で購入していたのですが、どんどん安くなって現在では、17円。更に、来年はもっと下がろうとしています。ちなみに、10kw以上の低圧のエリアは既に11円とかなり安くなっています。10円であれば市場での購入価格とほとんど差がありません。
再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2022年度以降の買取価格・賦課金単価等を決定します(経産省・エネ庁)
ちなみに、FITには、10kw未満では10年、それ以上でも20年で金額を見なおするという制度がありますから、あと10~15年もすると我々の再エネ賦課金に関しては解消していくだろうと予測されています。
現在、1kwhあたり3.45円取られている再エネ賦課金ですが今後数年はもう少し増えて、その後減少に転じるそうです。
もちろん、今後は風力などの別な再生可能エネルギーが増えて行くと言われていますが、その他の電力に関しては微々たる者ですから電気代が変わるほどのインパクトはまだありません。
財産の問題=FIT
この理解を前提に、この記事を読んで欲しいのです。
再エネ賦課金は、確かに太陽光パネル売電価格と市場価格との差額を国民全体で負担するものですが、いずれ解消されていきます。
しかも、今現在の売電価格ではFITの重荷になりません。10年以上前の高値の売電は、どんどん終了を迎えるのです。
それから、建て替えができるのは、お金持ちだというのはその通りだと思いますが、いずれにしても経済合理性があれば、太陽光パネルは付けるわけです。
そして、実際に太陽光パネルは家計の支えになりますし、8年~10年でも元が取れて、それ以降はずーっと儲けになる投資としては、ほとんど損はしない仕組みになっています。
ちなみに、FITも元々の思想は施主に3%程度の利回りをというものでした。
金持ちはどっちしても投資するのですから、義務化をやめようが投資するでしょう。
太陽光パネルを搭載するということが経済合理性があるのは、無料で太陽光パネルを搭載する業者が多数いることからも明らかです。
特に、『LIXILの建てとく』と『シェアでんき』というサービスは、施主に負担をかけない代わりに10~15年間売電収入を取られるというものです。この他に調べきれないぐらい太陽光パネルを無償で載せられる仕組みが存在します。それらを使えば建て替えしなくても、屋根の向きが南向きで、太陽光パネルがしっかり載せられれば既築でも搭載可能です。
こんなサービスがどんどん出てくるくらい魅力的なのが太陽光パネルなのに、どうしてそれを義務化することが良くないのか、私には理解できません。
災害・火災の問題
更に、災害でガラスが降る注意喚起するような記事も見かけました。
確かに、太陽光パネルはパネルの発電による感電と、ガラスの破損の可能性は否定できません。
ですが、日本の住宅にはおおよそ15窓ぐらいの窓がついています。吐き出し窓は大型の窓で現在はペアになっているのでガラスの枚数は2倍です。
この窓ガラスに関しては、災害で割れると危険だから規制しようという話になっていません。ちなみに、太陽光パネルのガラスは強化ガラスが多いので、窓ガラスに比べて割れにくくなっています。
地震でガラスが割れるので、枕元に靴を置いておくと言いというのは聞いたことがありますが、あれは窓ガラスであって、太陽光パネルのガラスではありません。
また、感電ですがそもそも屋根の上にあるものですから、脱落して更に、太陽光が当たらないと感電もしません。火災対策ももう済んでいます。ゴム手袋と長靴による絶縁とシャワー放水で対応すると東京消防庁のサイトに書かれています。
そして、それが問題なんだとしたらもっと危険なものが今後増えそうです。それが電池です。
リチウムイオン電池に釘を貫通させると火災の原因になります。これを安全な全固体電池に替えようとやっていますが、全ての電池の置き換えには20年ほどかかると思います。
電気自動車の普及は、これらの問題を知らないふりして語られていますが、余り問題視している人がいないのが驚きです。
メガソーラは、自然災害の問題など色々ありましたが、個人宅のパネルに関してはそれらにくらべ問題がおおきいとは思えないのです。
最後に
この太陽光パネル義務化法案は、石原元都知事が提出していたら、多分この辺りの方々は騒がなかった可能性があります。
この反対論は、小池都知事だからという側面もあると思います。私も小池都知事は余り好きではありません。自民党出身なのに、地域政党である都民ファースを作って、多くの自民党議員を落選させた政治手法や豊洲移転の騒動のあとの幕引きに関してはどうにも好きになれないのですが、その個人の好き嫌いと法案は全く別です。
もう一つ、個人宅のパネルとメガソーラの違いは、個人宅のパネルは、送電網に乗らないので、送電ロスがないということがあります。
メガソーラは、送電ネットワークに取り込まれるので、託送料金がかかってしまいます。このコストとロスがバカにならないので、メガソーラと個人宅の太陽光パネルは別に考えた方が良いと思うわけです。
個人宅の太陽光パネルの義務化はどんどん日本中に広げた方が良いと思っていまして、わざわざ義務化しないでもメリットをしっかり伝えるだけでもいいのではないかなと思うのです。無料搭載業者に補助金を出した方がもっとやる気になるかもしてません。
東京の場合は搭載容量はせいぜい3~5kwh程度。つまり地方の住宅に比べて屋根が小さいのです。ですが、電気代の低減には役に立ちますので、足を引っ張る議論ではなく、よりコストを抑えたり、解りやすくする議論をやって、良いサ-ビスに変わっていけば良いと願っております。
長くなりましたが、今後新築住宅を建てる方のメリットになることをどんどん発信して行きたいと思っています。
もちろん、批判はお受けしますので是非とも冷静な議論をいただければと思います。
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