エアコンの冷媒ガスについて知っておくべきこと

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《《《2024年11月29日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第749号》》
今日は1日事務所にいました。

なんだか比較的ノンビリした1日でしたね。

11月の最終営業日が終わりました。

さて、今日のテーマは、エアコンの冷媒です。

冷媒は何をしている?

エアコンは、コンプレッサーを冷媒をぎゅっと圧縮して、その圧力を解放すると周りの熱を奪うという物理現象を生かして、熱を運ぶための装置です。

そのため、ヒートポンプと呼ばれています。

エアコンメーカーは、これまでこの圧縮から解放行程で、より熱効率の良いものを選んで作ってきました。

元々選ばれていたものは、現在でいうところの特定フロンというものですが、これは温暖化係数が、二酸化炭素に比べて、およそ1万倍、更にオゾンを破壊する効果が高かったので、どんどん使用が禁止されてきました。(下記の図参照ください。経済産業省・環境省の資料)

エアコンはガス漏れがつきものですので、ガスが漏れるとその冷媒が大気に拡散します。

そうすると、地球温暖化の原因になる訳です。

エアコンにはこんな性能が求められます。

1. 温暖化係数(GWP)が低い
2. オゾン破壊(ODP)を起こさない
3. 熱の性能が良い
4. 冷媒自体の毒性

主にこの4つが求められます。

現在の空調関係に使われている冷媒

エアコンは主に、下記のイラストにはありませんが、R32(HFC)という冷媒が使われています。

分子構造も上記のように違っていますし、GWPも他の冷媒に比べても低いものになっています。

また、温度特性も良いため、コンプレッサーを小さくできますし、コストも下げられます。

といっても、銅の価格がなかなか下げ止まらないので、エアコンの本体の価格はどちらかといえば、上昇傾向ですが。

いずれにしても、冷媒はこんな感じで新しいものに入れ替わっていますので、安心してお使いいただけます。

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Posted by 湊 洋一