■経営コンサルタントの頭の中13■行動を変えて結果を変える

前回は、「結果を変えたければ行動を変えた方がいい」というお話をさせていただきました。
その方法論を今月はもう少し考えていきたいと思います。
自己啓発セミナーみたいで恐縮ですが、かなり効果があるもんですから、
ちょっとだけおつきあい下さい。

売上を上げて、収益を上げて、受注棟数を伸ばすために、
行動を変えた方がいいというのはご理解いただけたでしょうか?

年間10棟以下の工務店さんと、100棟受注する工務店さんでは、
スタッフの数が違うのは外から見れば一目瞭然だと思います。
ですが、何が一番違うか?といえば、社長が普段何をやっているか?です。

本当に社長がやっている事は全然違うのです。
100棟受注する工務店さんで、自分で営業をする社長はほとんど居ません。
大概社員が見学会を運営して、社員が受注をして、問題があったときだけ社長が出ていきます。
その代わり社長は、集客の状況を常に見て、受注棟数を確認して、
常に細かい集客のためのチラシなど、広告宣伝の微調整をやったり、
WEBサイトの修正をしたり、新しい商品の仕込みをやったりしているのです。

10棟受注する工務店の社長が1、2ヶ月先のことを見ているとすれば、
100棟受注する会社の社長は、半年、1年ぐらい先、あるいはもっと先を見ているわけです。

別に全部の工務店様が100棟ビルダーを目指しているわけではないと思いますので、
100棟ビルダーの社長になるための方法論をお伝えしたいわけではありません。

ただ、儲かっている工務店様と全然儲かっていない工務店様の差は、確実に存在するわけです。
それは、マーケットの差でも、タイミングでもなく、社長の行動の差以外に何物でもありません。

では、何をどうすれば良いのでしょうか。
どうすれば、売れて儲かっている社長になれるのでしょうか。

それは、とても簡単ですが、ほとんどの人がやっていないことです。
皆さんは、多くのセミナーにいって、集客が上手くいった方法を聞いて帰ってくると思います。

上手な営業の仕方を聞いたりすると思います。
無料でも、有料でもどっちでも構いません。
なるほど確かに、効果がありそうだと思うことがあったかもしれません。

では、それを会社に帰って直ぐにやるかどうか?
これが、儲かっている社長と儲からない社長の差なのです。

そうすると、こうおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、良いといわれてやったけど、全然効果が無かったから止めたんだよ。

ですが、他社にとっては効果があったことなんですよね。
そして、貴社にとってはほとんど効果が無かったとしたら、
どうして効果が無かったのか?どうすれば効果が出るのか?解っているのでしょうか?

そこを理解した上で、止めるという選択をされたというのであれば、それはそれで構わないのですが、
1回、2回やったけど効果が無かったから止めた、
どうせ大したノウハウじゃ無かったんだよねという感じで、
これまでと同じようなことを繰り返しておられるとすると、非常にもったいないです。

時間もお金も無駄にしています。
さらに、どこに問題があって、上手くいっているノウハウと自社は何がどう違うか?
の問題意識もない状態で、ただ無駄だったという意識だけが残るとすると、
それでは成功体験がなかなか得られないと思うのです。

それには、行動を一歩進めて、習慣にするという意識が重要です。
行動を継続して、習慣という域まで高めるとかなりの確率で継続できます。
行動を習慣にするために必要な時間は、3週間と言われています。

何かを学ぶ、何かを続けて行うというときは、我慢して3週間続けて下さい。
その3週間があなたの会社を大きく変える原動力になると思います。
今日は、長々と説教臭いことを書いてしまいました。
次号からは、またマーケティングの考え方の話をしていきたいと思います。

(2016年7月20日)

 

Posted by 湊 洋一