BAUメッセ/メゾン・エ・オブジェ視察レポート

 

もう先月になってしまいますがBAUメッセとメゾン・エ・オブジェという展示会に行ってきました。
今月のレポートはそのご報告をお伝えさせていただきます。

百聞は一見にしかずです。
当社では、できればまた展示会見学を企画していきたいと思いますので、
是非次回はご一緒させてください。

2015年BAUメッセ

2015年のBAUメッセは、いつもと同じミュンヘン郊外の展示会場で開かれました。
今回は、当社の会員工務店の方々5名と現地を訪問して、見学をしてきました。

BAUメッセの特徴はその会場の広さと参加企業の多彩さです。
下記の地図を見ていただくと解りますが断熱材関連だけでおよそ2館あります。

bauメッセ会場地図

ちなみに1館の広さはおよそビックサイトの1館の1.5倍ぐらい有りますので、
ビックサイトで言えば、東1~3ぐらいの広さに断熱材関連ばかりが列んでいるという風に
ご理解ください。

そして、驚くのは人の多さです。
午前中はそうでもないのですが、午後になるとこの会場がで埋まります。

下の写真はその1コマですが、ドイツの国中から建築関係者が集まってきます。
もちろん欧州全土などからも大量に人が集まってきます。
そのため、ミュンヘンではホテルが足らないので平時の2倍以上の価格設定に
なってしまうというわけです。

bauメッセには欧州中から来場者が集まる

 

断熱材の展示ですが、ドイツの特徴は2つでした。

  • 外断熱
  • 超高断熱

外断熱は、EPSの展示だけで20社以上でています。
大手のサンゴーバン(フランスのガラスメーカ)からドイツの田舎企業に至るまで多彩です。

BAUメッセ外断熱の展示

その他に、XPS、ウレタン系、グラスウール・ロックウールの外断熱材料が出ていました。

充填断熱では、セルローズファイバー、アルミと樹脂を8~20層重ねた複合材料、
グラスウール、木質系断熱材、さらには、今回は麦わらの断熱材料も東欧から出店しており、
どの企業も新規開拓に熱心に話をしていました。

あと、VIP(真空断熱材)を扱う企業も3社ほど出店していましたが、
2年前の出店との規模の差はさほどありませんでしたので、
まだそれ程一般的ではないのかなと思いました。

ただ、企業によってはドイツ語圏以外で商売をするつもりが全くない企業も有り、
こちらが英語で話しかけても、英語が話せる人間がいない、あるいは
居てもドイツ語でしかカタログは用意していないという企業も多数有りましたね。

外断熱企業の多くは、材料を全てセットで提供しています。
透湿防水シート、接着剤、ワッシャー関係、EPS、ファイバーメッシュ、
モルタル材料、トップコート。
これだけの材料をセットで提供して、また施工のデモをやっている企業だけでも
10社近く見受けられました。

もちろん、トップコートだけの企業もあったのでそれを考えると
1会場だけで30~50の企業が出店しています。

それが全部で16会場有りますので、全ての会場を全部見るというのは
3日間ぐらいじっくりかけないと不可能です。

今回は旅程的に2日しか見学にさけなかったので、
かなり断片的な会場見学になってしまいました。

EPSはともかく、トップコートなどの外断熱系の材料、
木材など日本の工務店が購入する価格よりもいずれも安価に出店していたので、
年間数十棟施工されている工務店は、建材の一部を輸入品に変えて
付加価値を付けると考えれば、非常にメリットが多い展示会ではないかなと感じました。

 

メゾン・エ・オブジェ 

今回初見学の本展示会は、パリ郊外のシャルルドゴール空港のそばにある
巨大な展示会場で行われています。

日本語の案内図も多く、食器のコーナーには日本のメーカーも数社出店していましたが、
生活雑貨とインテリアの総合展示会といった趣でした。

こちらの展示会も非常に巨大かつ、参加者がものすごく多いのが特徴でした。
写真をご覧いただければ、どれだけ盛況かがご理解いただけると思います。

 

メゾン・エ・オブジェ2015

こちらでは、インテリアの展示が非常に目をひきました。

写真ではわかりにくいのですが、照明や家具だけではなく
生活雑貨を展示している展示そのものがかなりおしゃれで、斬新なのです。

メゾン・エ・オブジェ2015視察

これを見ていただければ、工務店の皆様がまだまだ出来ることはあるんだろうな
という気分になりました。

何が言いたいかと言えば、この展示会ではライフスタイルを提案しています。
商品一点一点を販売しているわけではありません。

そして、その考え方を取り入れれば工務店の皆様もお客様に、
家を売るのではなくライフスタイルを売れば良いということになります。

では、具体的にどうやってというのは、これから我々で考えていかないといけないことです。

展示会場の一角に超高級ブランドのインテリアコーディネイションの展示がありました。
FENDI、ミッソーニなどの展示会場を見てきましたが、
高級品の展示のお手本としてはよく理解できました。

高い住宅を売っている工務店様は是非参考に見に行っていただきたいと思います。

メゾン・エ・オブジェは年間に2回行っています。
BAUメッセは2年に一度ですので頻度がかなり違いますが、
それだけ流行は変わりやすいということなのだろうと思います。

また、この展示会はシンガポールでも開かれます。
こちらもご興味がある方は、お声をおかけいただければ、
ツアーなど改めて企画させていただきたいと思います。

Posted by 湊 洋一