引っ越し後の不満
新居への不満1位結露
お客様が新居に引っ越した後の不満のうち大きなものが以下の2つです。
1つ目は、結露。2つ目は、寒さなんです。
結露は多くの工務店さんが気にしていますよね。実際に結露が発生するのは、北側の窓や壁面で当社の場合はWUFIというソフトで結露のシミュレーションが可能です。
特に問題は窓ですが、樹脂のペアにすることによってかなり改善されてきました。
特に壁の断熱をよくすると、アルミ枠のペアの場合は、窓枠の温度差が壁に比べてとても大きくなってしまいますので、結露の問題が出やすいです。
結露が発生するとカビやダニの発生も促進されますので、健康にもよくありません。建材も腐りやすくなりますよね。
結露に関して、かなり注意をして取り除くことが必要です。そのためには、壁の断熱をあげつつ窓を強化することが第一です。
不満2位家の寒さ
不満の2位は、家の寒さなんですが、ほとんどのケースは建物の断熱を向上させることで解決できます。
今後工務店が考えるべき断熱性能は、UA値0.4を切ることです。この程度にすれば、6地域であれば真冬の朝でも、特に暖房に気をつけなくても、室温が12度以下になることはないと思います。
ただし、このレベルは最低基準でして、お客様が満足するレベルではないのです。
女性の冷え性は全体の8割
実は、女性の8割が冷え性と言われています。これに対して男性の冷え性は4割しかいません。男性の多くは暑がりでして、それに対して女性は冷え性という事になりますよね。
つまり温度に関しての感度が大きく異なるというわけです。
そして、女性の冷え性の多くは末端が冷えるタイプの冷え性なんです。つまり、手先と足先になります。これは、女性が男性に比べて筋力が劣るからなんですが、体質ですから仕方ないです。
我々住宅の作り手としてはここを解決しないといけないのですが、安易に床暖房を入れると光熱費がとても高くなってしまいます。
そこで、個人的に良いなと思いっているのが、床下エアコンなんですね。
床下エアコンには2種類のタイプがあります。1つは、壁掛けのエアコンを床下に設置するものと床置き用のエアコンを配置するものです。
これには、UA値0.5前後が最低レベルの断熱性能と基礎断熱が必要になります。
また、床のガラリの設置も必要になってきます。ですが、コストアップは実際ほとんどありません。
床断熱を基礎断熱にする+ガラリをつけるですから、コストアップは実行予算で数万円で収まるでしょう。
ちょっと床の加工で工数は増えて行くと思うのですけれども、その程度です。これで冷え性対策はかなりしっかりできます。