ISOというもの Vol.3297_2025/8/13
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.3297 2025年8月13日号
おはようございます。
みなとです。
今日は、お盆の旅行の代わりに海に行ってきました。
行ったものの、折からの乱天で大荒れ、仕方なくプールへ。
そんなに暑くなかったのですが、プールは人が多かったですね、
手軽なレジャーなんだと思いますが、入場料が一人2千円で、
食事もラーメン1,300円とかなので欧州に近くなっているな。
昨日は株価が急騰しましたね。こんな日は下げるものなん
ですけどね。さてどうなるか。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
ISOというもの
ISOってご存じでしょうか?
国際標準化機構(International Organization for Standardization)
の略称でして、実はすべての工業製品、建築物など製品のみならず、
サービスなどの基準を決めています。
スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関で、各国の標準化団体
が加盟しています。日本ももちろん加盟しています。
1947年に設立され、2023年時点で168カ国が加盟しています。
ISOの主な目的は、国際的な取引を円滑に進めるために、製品や
サービスの品質、安全性、環境保護、労働安全衛生などの分野で
共通の基準を設けることです。
日本も様々な分野で、JIS(日本産業規格)が、ISOに採用される
様に働きかけています。その逆に、既にある分野はISOをJISにする
事もしています。
今週は、このことについてちょっと触れたいなと思いまして、
実は建築の分野において大いなる差が、存在しています。
工業分野はそんなに差が無いのです。これは経済産業省と
国土交通省の差でもあるんですね。世界で戦う製品と、今まで
輸出してこなかった住居の違いですか。
それが、日本の断熱基準とそれを取り巻く数値でした。
例えば、ISOでは、ηAC値とか、ηAH値とかが存在しません。
これは窓の日本の基準なんです。
これを重視する人もいますが、松尾先生はあえて講義中にこの
数値のことには触れません。それには理由があるんですね。
それは、あんまり住宅の居住性に影響がないんですよね。
建物への影響がほとんど無いからです。
それからこれらの数値は、国際基準ではないんです。日本の
独自基準です。
多分ですが、これらの数値は、日射遮蔽、日射取得を一応
考慮に入れたよというポーズであり、方便なんですよね。
悪く言うと役人が考えた魔法の呪文みたいなものです。
いきなり国土交通省の批判から入りましたが、彼らを責めたい
訳ではないんです。
ただし、日本の官僚の場合は、先輩のことを全否定できない
んですね。実はその辺が日本の住宅行政の不幸なところなんです。
今週はあと数日ですが、このISOの住宅基準について触れて
おきます。


