大手のジレンマ Vol.3278_2025/7/25
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.3278 2025年7月25日号
おはようございます。
みなとです。
昨日は石友ホームさんのG3のモデルハウスを富山で見てきました。
コンセプトがあるんだと思いますが、販売戦略があるので
なかなかバランスを取るのが難しいとおもいました。
建物はとても良かったのですが。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
大手のジレンマ
昔、ある工務店さんに言われたのですが、大手ってなんであんなに
無難な家ばかり建てているんだろうという疑問があったそうです。
ですが、大手というのは、見た瞬間これが欲しいと訴求される家を
作るよりも建てたあと失敗しない家、クレームが少ない家がいいと
いう事でした。
石友ホームさんのG3の家も、販売戦略上の設計という部分もいくつか
ありました。
確かに、クレームなどは社員を疲弊させます。
これは、大手だろうが、中小だろうが同じなんですが、とがった家を
つくればつくるほど、クレームのリスクが増えていきますよね。
暑い、寒い、結露だ、気密だとクレームの幅が広がっているように
感じます。
そして、無難な家を作れば作るほどクレームは減っていきます。
結果的に、安全圏で仕事をするとどうしても、オーソドックスな家に
なっていくわけです。
そのセオリーを覆しつつあるのが、ネイエの家さんで比較的デザイン
に寄った家づくりをされていますね。
先日新建ハウジングで紹介されていた菱田工務店さんなどもその
ジャンルに入るかもしれません。
デザインなどの限界に挑戦するというのは、どの世界でも注目を集めますね。
その意味では、大手ハウスメーカーの家は作品ではなく、商品ですから無難な
家づくりをするということになるんだろうと思います。
石友ホームさんG3の住宅は、素材のチャレンジ、計画のチャレンジは
かなりありましたが、デザインのチャレンジという部分では、無難な住宅
だったなと思います。
総合的なデザインは良かったのですが。ですが、現場の売りやすさを考える
とこれが正解なのかなと思いました。社員数多いとレベルの調整が難しい
ですからね。
多くの人が売りやすいと考えると、商品開発は簡単ではないですね。


