湿式外断熱と長期優良住宅 Vol.3137_2025/3/6
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.3137 2025年3月6日号
おはようございます。
みなとです。
今日は建築建材展にいってきます。
ちょっと勉強してきます。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
湿式外断熱と長期優良住宅
ご存知の様に当社は、湿式外断熱を色々やっています。そこで、左官会社
の社長から電話がありました。
去年、ジャパンホームショーで、カントリーベースさんが湿式外断熱の
長期優良仕様というモデルを展示していました。
聞いたところ、あるセルロースファイバーのメーカーが、湿式外断熱の
超高性能住宅仕様を売っていいるそうです。
ここでの鍵は、劣化等級です。劣化等級が長期優良仕様の要件になって
いますが、劣化等級の2級、3級を取るためには、通気があること、
通気がない場合は、構造材をK3相当(AQ2)の処理をすることと
書かれています。
湿式外断熱は、構造用合板の外側に透湿防水シートを張って、さらに
断熱材を張るので通気がありません。
そのままでは長期優良住宅が取れないので、長期優良住宅の認定が
欲しければ構造材をK3相当(AQ2)処理をしないといけないのです。
この問題点は、通気させるとその外側の断熱瀬能は考慮できない
という問題です。考慮して欲しければ、劣化等級は諦めるか、
もくざいのK3処理を考える以外ありません。
国土交通省にも直接問い合わせていますが、ダメなものはダメ
だそうです。
ただ、このセルロースファイバーメーカーは、透湿防水シート
の代わりに通気が取れる防水シートを使うのですが、長期優良
住宅も認められて断熱性能も認められるといっているらしいのです。
結論からいえは、国土交通省がダメだといっているのに、長期優良
住宅が認められる訳がないので、そのうち是正措置が取られる
可能性があります。
当社としては、では通気がどれだけあると、断熱性能は
どうなるかの実験を北総研で行っていますので、また結果を
ご報告いたします。
このように、見解の相違がある場合は、どちらが正しい伸張に
調べないといけません。幸いなことに質問する相手は、沢山います。
何か技術的な質問があったら、投げてください。


