4号特例廃止に伴う Vol.2891_2024/7/3
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2891 2024年7月3日号
おはようございます。
みなとです。
今週は決算もあったので空けてあったのですが、
いろいろ入ってきますね。
基本事務所にいますが、問い合わせが多いです。
ありがたいです
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
4号特例廃止に伴う
来年の4月から断熱等級4が義務化、
4号特例も廃止になります。
断熱の義務化は、グラスウールだと10kを
100ミリ程度で達成しますから本当に
どうでも良いのですが問題は、4号特例廃止です。
ところが、これは猶予期間があるんです。
つまり、来年の4月着工からよーいドンで
スタートではないのです。
猶予期間は1年ありますから、来年中に
やれば違法ではありません。
また、許容力度計算が義務化されるわけではなくて、
壁量計算でもいいのです。
(壁量の計算が断熱性能向上に伴って変わりましたが。)
耐震基準は、許容力度計算で行うと評点が1.0で、
建築基準法最低基準で、1.25で耐震等級2、
1.50で耐震等級3になります。
国土交通省は、ロードマップというスケジュールを
出していますので最低限、国土交通省の講習は聞いてください。
もちろん、構造塾としては、許容力度計算を
勧めていますが、許容力度計算をするのなら
耐震等級3を狙わないと意味がありません。
理由は構造材の耐久性が、経年劣化で確実に
建物の耐力が落ちていくからなんです。
評点1.0のギリギリで建てた場合は、
20年、30年の経年で実際の建物の性能が
落ちたときに、新耐震基準を下回る可能性があります。
それは壁量計算でも同じなんですが、
壁量計算はあえて厳しめの基準で
作っているので、劣化には強いんですよね。
これは、大学の研究者から雑談で聞いた話なので、
性格ではないかもしれませんが。
年内に準備して、来年からはとりあえず壁量計算で
スタートというのが無難だと思います。
もちろん許容力度計算ができるのであれば
良いのですが、構造の設計者が混んでいて
今は、通常の2倍以上時間がかかると
佐藤さんにきいたものですから。
