耐震等級3は必要か? Vol.2781_2024/3/15
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2781 2024年3月15日号
おはようございます。
みなとです。
今日は、森林研究所を訪問してきました。
欧州の木質研究は、フランスとオーストリアが
割と仕切っているんだとか。
フランス語はさっぱりわからないので、
英語でなんとかついていっています。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
耐震等級3は必要か?
構造塾の佐藤さんは、耐震等級3が
必要だとおっしゃいます。
松尾先生も同様です。
僕もずーっとそう言っていたのですが、
その根拠は熊本地震での益城町での調査報告から来ています。
京都大学生存圏研究所の五十田教授が、
評点が1.5以上は必要と報告された事が
佐藤さん、松尾先生の根拠になっています。
ですが、有志の方が国土交通省に確認したところ、
熊本地震において、耐震等級2の住宅が
倒壊した実例はないとの回答を得たとそうです。
それが、2023年の話で、ここまでは
以前メルマガに書いたかもしれません。
そして、能登の地震で自分の目で見てみた
感想ですが、耐震等級3でないと倒壊しているか?
というとそうでも無いという感じですね。
総2階の住宅が割と生き残っている感じですが、
古い家は総二階でも崩れています。
1階だけだったり、一部が壊れていたりしますけれども。
築15年以内ぐらいの建物は割と大丈夫に見えます。
もちろん中は見ないと解らないので、
どこかの柱や梁が折れているのかもしれませんが、
少なくとも建物の損傷がほとんどありません。
まとめると、2000年以降の許容力度計算が
なされていて、評点が1.25あれば多分
今回の地震だと問題ないんだろうと思っています。
あくまで印象論ではありますけれども。
能登の地震も建築士がかなり入って調査していると
思いますので、そのうち報告が出てくると思います。
地震保険は下手をすると2000年以降の建物は
安くなるんじゃないか?と思う感じでしたね。
能登半島は改修していない古い建物が多すぎました。
日本で一番耐震改修の割合が低いそうですから。
いずれにしても、いい家がどんどん日本に増えると良いですね。
