人件費の国際比較 Vol.2773_2024/3/7

★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2773 2024年3月7日号

おはようございます。

みなとです。

昨日は風が強く、寒くて被災地をゆっくり回れませんでした。

ようやく市内では瓦礫の撤去が始まっています。

仮設住宅発注が一通り終わったので、市内の瓦礫のうち

道路を塞いでいたところが撤去され始めた所ですね。

これで夏までには、道にはみ出す撤去が終わり多くの

壊れた住宅もなくなり始めるのでしょう。

そこから基礎の撤去なので、キレイになるのに年内はかかりますね。

今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。

よろしくお願いいたします。

人件費の国際比較

日本の家づくりは、かなり曲がり角に来ていますね。

力のある工務店さんは外国人を採用して、職人として使っています。

日本だと5年間しかいられないので、彼らは日本のあとにカナダに行きます。

先日カナダで聞いてきたのですが、カナダも人口4千万人で慢性的な

人手不足なので、建築人材は欲しいところということで、日本に

来た時は未経験の人員も、日本で5年教育して、カナダでは経験者

という形で高給で採用されます。

ちなみに、日本では時給が1500円も無い彼らは、カナダに行くと時給が

5千円を超えます。年収は最低でも1,500万円です。

日本で働くのがバカらしくなりますが、日本からはどんどん人材が流出して

いまして、オーストラリアの時給も最低3千円です。ワーキングホリデー

制度が急伸しています。オーストラリアで皿洗いで、年収1,000万円

当たり前ですから。

これは為替の問題だけではないのかもしれませんね。1ドル150円が、

75円になっても時給の価値は2倍にまでしかいきません。

1200円が、2400円の価値になっても、最低の3千円になるには、

2割の時給UPが必要になります。

ということで、労務費はこれから2割は上がってくると思います。

地方の方は、職人の単価は、2万円が、3万円までは見ておいてください。

東京ではとっくに3万円こえていますが。これでも1ドル80円でようやく

アメリカの職人とおなじか、少し安いレベルです。

その給与体系で、収益を上げると思うと値付けをどのぐらいにする

べきなのか?悩みますね。

ですが、職人単価を国際比較してみると、こんな数字になるのでいずれ

このあたりの単価に修練して行くんだろうなと思います。

コストアップは、資材高騰から人経費高騰に行きそうな雲行きです。

Posted by mx-eng