ガスが抜けるとどうなる? Vol.2681_2023/12/6
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2681 2023年12月6日号
おはようございます。
みなとです。
今日からしばらく海外にいますが、ネットが繋がっている限り
結局どこでも同じですね。
金曜日にはZOOMでの打ち合わせが入りました。
金曜日の午後は仕事ですね。
別にどの日もメルマガとブログは書いていますが。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
ガスが抜けるとどうなる?
この間、Xを見ていたら、こんなコメントがありました。
新築のサッシは、クリプトンガス入りを
採用したんだけど、ガスが抜けると
断熱性能ダウンするのでは?心配しています。
少し文面は違いますが、そんな内容が書かれていました。
これになんて答えたら良いでしょうか?
お客様は皆さんにこんな質問をすることは
希だと思いますが、こう聞かれたどう答えますか?
なので、調べて見ました。
結論を、お伝えするとクリプトン>アルゴン>空気の順で
熱伝導率が下がっていく、つまり性能は上がるのですが、
割合的には、クリプトン1:アルゴン2:空気4ぐらいの性能差があります。
つまり、クリプトンガスは空気の4倍熱を伝えにくいというわけです。
ですが、サッシというのは、フレームと、
窓の部分に分けることができて、
窓の部分はガラすら重量のほとんどを占めます。
ということで、サッシにしたときの差は、
アルゴン入り:空気入りで性能差が10%ぐらいしか有りません。
つまり、アルゴンが抜けて100%空気になると
窓性能は10%落ちるというわけ、
U値でいえば、1.03ぐらいのものが、
1.15くらいになるというそのレベル。
クリップトンガラスのデータは解らなかったのですが、
最大で空気に比べて2割でしょうね。
ドイツ基準のパッシブハウスみたいなギリギリの
性能を狙っているのならともかく、断熱等級6前後では、
建物全体に与える影響は最大でも5%以下でしょう。
だから安心というわけではないですが、
ガスが抜けたからといって急に性能が下がる
わけではないというのは覚えておいてください。
まあ、ガスも10年以上は保持するとおもいますので、
心配するのは20年、30年先でしょうしね。
