安売りは人がいなくなる Vol.2590_2023/9/6

★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2590 2023年9月6日号

おはようございます。

みなとです。

昨日は広島で左官屋さんと話をしてきました。

そこで面白いことを言われましたので、

今日のネタに書いてみます。

明日はいよいよこれです。録画でみられます。

今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。

よろしくお願いいたします。

安売りは人がいなくなる

安さを売りにしている会社が多いのですが、

ご存じの様に今後、圧倒的に人の数が減っていることを

考えると、仕事は減ってきますよね。

そんなときには、どうしても安くしてでも

受注を考えると思います。

でも、冷静に考えるとこうなるんです。

安く売る、職人も安く使う、いい職人は集まってこない。

妥協する。品質が下がる。評判が悪くなる。

どうにもデフレスパイラル一直線です。

レストランだったらサイズを小さくするという手も

ありますが、住宅は限度がありますよね。

ですから、今後は高く売るために工夫をする。

こちらの方が正しいのではないか?ということでした。

その左官屋さんも安い仕事は全部断っているということでした。

暴利をむさぼるつもりは全くないけれども、

職人の給料も上げないと人材が

どんどん枯渇するということでした。

50歳になったときに、せめて700万円ぐらいは

無いとなかなかその職業になりたいという方は減りますよね。

大工や左官屋が減った原因というのは、

とどのつまり地方で60歳で年収300万円というのが

普通になったからかもしれません。

ただ、今の住宅建築の現場では、年収700万円以上を

大工に稼がせる会社がどのぐらいあるのか?

と考えるとちょっと疑問です。

1人工3.5万円で、年間200日で700万円ですが、

多分これだと経費分を考えると年収550万円ぐらいになるんですよね。

700万円だと人工が3.8万円で200日。

年間150日労働だと人工は5万円近くになりますね。

でも、いきなりは無理なのでそれを目標に、売値を上げるしかない。

そのために、お客様にどんな提案をしていくか?

このあたりは、とても頭が痛いですが、

やらないと業界が発展しませんし、悩みどころです。

Posted by mx-eng