いい人になっても Vol.1741_2021/5/12
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1741 2021年5月12号
おはようございます。みなとです。
昨日はベントサンの輸入代理店の方が
お越しになってくれました。
そこでちょっと面白い話を伺ったので
そのうちまたシェアいたします。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
いい人になっても
先日来思うところは、いい人になっても
良いことが起こる保証はないということです。
勧善懲悪のドラマの見過ぎで、我々はいいこと、
正しい事があると思っています。
そして、いい人は必ず最後には成功すると信じているのですが。
皆さんもご経験があると思いますが、ずるい人、
上手に立ち回る人が利を得て、我慢している良心の人に
しわ寄せが行くということがあります。
そのあたりのことを僕はこのように考えています。
細く長く戦略をとる場合は、絶対に切れては
いけないので、信頼第一です。
それには世間の評判がとても重要です。
ですから、いい人であることが、絶対的に必要です。
その逆に太く短くという人は、少々ルールを
破っても収益さえ得られればいいという利己的な
考え方が中心になります。
例えば、ホリエモンとか、孫正義、三木谷浩史、
柳井正など、少々強引でも自社の利益、
自分の利益に邁進しています。
どちらがいい戦略かというと、中小零細企業の
場合は前者が有効です。
なので、当社も比較的前者の路線を取っています。
そして、例えばナックさんなどは後者の路線を取ってきました。
収益はとても上がりましたが、その後には
お客様は死屍累々で、とても儲かった会社は
ごくわずかで、残りはその瞬間は良かったけれど、
結局お金は払ったけどずーっとは
使えなかったという方ばかりです。
でも、会社は大きくなったし、有能な社員も沢山雇えて、
その大部分は独立して皆さんにまた
情報や商品を提供しています。
現在は、この会社はちょっと苦境に陥っているみたいですね。
今後はどうなるのかは解りません。
ですが、人生は皆さんが80代後半になるまで続きます。
もしかすると90代でも生き残る方がいると思います。
多分ですが、70代でも現役の社長でいる方が大部分だと思います。
であれば、僕はそれだけ長く仕事を続けるためには、
細くても長い、大きな冒険をせずとものんびり仕事を
続けられる人生を全うした方が良いとは思っています。
そして、いいタイミングをずーっと待ち続けませんか。
ちなみに、僕の友人にはネット黎明期に独立した会社の
経営者になった人間がいます。
その彼は20年を経て、誰でも知っている
大企業のNo.2になっています。
でも、20年前は小さな会社でピーピー言っていたのを思うと、
待ち続ける人にはチャンスが訪れるかもしれないと
淡い期待を持っています。
その昔、台湾のRITEKという会社の葉会長と
お話をしたことがあります。
彼は65歳まで社員が5人ぐらいの音楽スタジオの社長でしたが、
65歳ぐらいの時に転機が訪れて、70代に上場、
そして、80代でお目にかかったときには年商1000億円を
超える上場企業の有名会長になっていました。
その後その会社はそれほど成長していませんが、
少なくともこの経営者がホリエモンのように
激しい言動だったり、孫さんや柳井さんのように
自社の利益のためには何でもするという話は
聞いたことが無いのです。
人生はまだまだ長いので、どんな面白いことが起こるか?
とても期待しています。