床下エアコンの肝 Vol.1650_2021/2/10

★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1650 2021年2月10号

おはようございます。みなとです。
昨日は富山で見学会でしたが、来ていただいた方が
驚かれたのが温度変化の小ささです。
床下エアコン1台でここまで暖かくて、室温の差も
かなり小さいので僕自身も感激しました。
また、新しい現場が出れば見学会を企画したいと思います。

今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。

床下エアコンの肝

床下エアコンの建物を見せていただきましたが、
基本的に床下エアコンで充分快適な
住宅をプランニングできます。

以前、小屋裏からダクトで床下に引き込むタイプの
見学会もしましたが、暖房だけ見ると床下に
エアコンを置いた方が良いのかなと思います。

理由は、温度です。
小屋裏から暖気を引き込むと空気の温度は
40度ぐらいになってしまいます。
どうしてもエアコンの吹き出し口からダクトを通って
床下に流れていくうちに暖気は冷めて吹き出し口で
50度だったものが40度ぐらいにはなっていきます。

なので、どうしても立ち上がりが弱くなります。
寒いなと思って暖かくしても、本当に
暖かくなってくるのに時間がかかります。

定常状態になってしまえば、エアコン1台も、
床下+小屋裏のエアコン2台も大きな違いは
無いかもしれませんが、立ち上がりでは床下に
暖房用エアコンがいるというのは本当に暖かいです。

今回のように延べ床で60坪近い建物では
エアコン1台だとかなりの無理があるでしょう。
下屋もかなり広いですから、小屋裏からの
ダクトは1カ所だと設計が難しいです。

総二階の小さな建物なら成り立つ建物も
あると思いますが、設計上の制約が
比較的大きいなと思っています。

もちろん、今回の建物は富山5地域で、
UA値が0.3でしたが、これが0.4程度にまで
性能が下がるとまた違う感じになるのでしょうね。

当社に断熱を発注していただければ、
このあたりのコンサルティングは無料で
付いてきますので、お気軽に空調関係も
ご相談くださいませ。

Posted by MXeng