機能か?デザインか? Vol.1623_2021/1/14
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1623 2021年1月14号
おはようございます。みなとです。
このところ全館空調のプロデュース依頼が多いです。
当社が提案できるのは全館空調って言うよりも、
エアコン2台程度で建物全体の冷暖房をするスタイルです。
W断熱にしないのなら換気システムは
3種でも良いのかなと思います。
必要な方はご相談くださいね。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
機能か?デザインか?
工務店をやっているとおわかりだと思いますが、
北向きの土地もあれば、東向きの土地もあります。
一般的には冬には南側の掃出窓から日射取得する方が
良いに決まっていますが、お客様によっては
そんなことよりも外観だ!見た目だ!と工務店側が
色々お伝えしても譲らない方もいらっしゃいますよね。
こんな時はどうすべきでしょうか。
契約を取るためにお客様のある程度言いなりになるのか?
それとも、プロとしてきちんと正しい形に誘導するのか?
基本的にどちらかだと思います。
もちろん、説得力があってきちんと説明した上で、
デザインと室内環境を両立させるのが
プロというものですが、説明が上手な
方ばかりではありません。
自宅、特に注文住宅は施主の満足感のために
建てることになります。
そのため、外観に不満がある場合は最悪失注になります。
沢山お客様がいれば別ですが、数少ない
お客様だとすれば、受注が前提になります。
そして、外観重視も止むなしだと思いますが、
最低限に以下を守って下さい。
- 南面で日射が期待できるのであれば、
必ず日射取得用に掃き出しを1カ所以上設ける。 - 東西北面に大きな窓を設ける場合は、遮熱Loweとして、
サイズ、数ともに最小限にする。 - 東西北面に大きな窓をつけるデメリットをしっかり伝える。
- 断熱に関しての外皮性能はいつもよりも1ランク以上あげる。
そして、究極の質問ではありますが、
外観か性能かといえば、正直なところ
外観は多分3年も生活していたら慣れてしまうんですが、
建物の性能は簡単に変えられない上に、
今後30年以上にわたって生活に影響を与えます。
若いうちは確かにデザインですが、年を取ると
実を取った方が良いに決まっています。
ですので長い間感謝されたいのであれば、
是非とも外皮性能(断熱性能)+冬の日射取得を
考えて貰った方が良いなとこれほど寒い冬だ
としみじみとそう思います。
このあたりは松尾先生のこの映像でもある程度
解説されていますので、チラ見でも良いので見て下さい。