【年末年始企画】断熱と空調6 Vol.1611_2021/1/2
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1611 2021年1月2号
新年あけましておめでとうございます。みなとです。
今年は実家から帰ってくるなと言われたので
ずーっと東京にいますが、寒いですね。
今年の年始は気温が低めですね。
これも地球温暖化の影響と言われるのですが、信じられません。
どうも温暖化が進むとより温度が乱高下しやすくなるんだとか。
CO2削減も待ったなしですね。
参考図書は今週はお休みです。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
【年末年始企画】断熱と空調6
空調の続きを書いていきます。
そして、空調を提案するためには、
冷暖房負荷を計算しないといけません。
この建物の部屋を22度に暖房するためには、
何kwhのエアコンが何台必要か?というものです。
この数値に影響するのは下記の3つです。
- 断熱性能 UA値
- 日射取得、日射遮蔽
- 換気
断熱性能は皆さんがご存じの通り、
材料と暑さの関係で構成できます。
熱伝導率x断熱材の厚さ+窓性能ですね。
G1であればペアサッシ+GW100ミリとか
100倍発泡ウレタン100ミリの壁+屋根は
その1.5~2倍充填で問題ありません。
G2では、基礎断熱にして、窓を最低でも樹脂ペア、
壁屋根は若干増やせばかなり近い線まで
いくのではないでしょうか?
UA値を0.4以下にするためには、外張りが必須になります。
いわゆるW断熱ですね。
次に日射取得、日射遮蔽ですが、夏場はとにかく
南面からの日射を遮って下さい。
東西面や真夏だと北面の窓にも日射は当たりますが、
それは遮熱ロウイーで対応すればギリギリOKです。
そして、夏よりもやっかいなのは冬でして、
太平洋側は確実に日射を家の中に入れる工夫が必須です。
どんなにUA値を良くしても日射が取れないと
エアコンを目一杯利かせないとリビングは昼間に
暖かくならないのです。
日本海側は日射が取れないので、断熱性能を
上げる以外にちょっと手はありません。
最後に、熱交換換気の提案ですが、これが気になるのは、
G2以上のグレードからかなと思います。
それまでは3種でも良いのかもしれませんね。
このあたりは設計者のポリシーだと思いますが、
ZEHぐらいまでは少なくても3種で良いでしょう。
これらをしっかり計算して、冷暖房負荷算出します。
それに延べ床面積を掛けると必要な
エアコンのサイズが算出できます。
当社の場合はこの冷暖房負荷を、断熱を発注いただければ
無料で計算させていただきます。
結構面倒ですが、そこはサービスをしています。