耐久性の説明方法 Vol.1532_2020/10/15
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1532 2020年10月15号
おはようございます。 みなとです。
来年度の建築は結構吹くかもしれません。
というのは、一般社団法人住宅生産団体連合会が
こんな予算の依頼をしています。
https://www.judanren.or.jp/activity/demand-proposal/pdf/covid-correspondence_request_20200721.pdf
これに関して質問をもらいましたが、
来年度予算ですから年内には何も決まりません。
1棟200万円の予算は付かないと思いますが、
付くとすごいことになるでしょうね。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
耐久性の説明方法
耐久性という項目はお客様が一番理解できない部分です。
我々も説明しにくいので、ほとんどの
工務店さんはそこに触れません。
ただし、家が長持ちして、コストもかからない家に
住みたいと考えるのが必然ではないでしょうか。
そのため、これは逆に大きなポイントになる可能性があります。
説明していない部分が大きければ、大きいほど
一番はじめに説明を受けるとそれを受け入れてもらえます。
ということで、できればこの内容はWEBで
説明しておくと良いと思います。
ポイントは素人でもわかりやすくです。
そのためには、経済的な部分と実際に施主が
しないといけない事を明示する事です。
例えば、サイディングは塗装すると
1回いくらかかるのか?
どんな頻度で塗装が必要か?
これをわかりやすく比較すると良いでしょう。
サイディング、金属サイディング、塗り壁での
特徴と費用を概算で書くことです。
このとき例えば、壁面積が150平米であれば
いくらと明示する事です。
90~150万円という表現が目立ちますが、
であれば120万円プラスマイナス20万円
みたいな表現の方が良いです。
松尾先生もよく使われますが、30年、35年(ローン期間)、
50年などの節目の期間の総計を
明示してあげるもの良いと思います。
お客様が自分でしないといけないことも明示してください。
見積もりとるのか?
固定金額なのかですね。
そのとき、大手の場合は60年保証を行うものの、
10年ごとに120万円前後の見積もりが出て
この工事を行わないと保証の継続ができない
という場合があるので注意してと書いておくと
後出し、言い訳にならないですね。
これを屋根も壁も、そのほかのメンテナンスコストを
上手に比較できるといいでしょう。
そのほかの機器(エアコン、エコキュート)の
費用についても触れておいてください。
大手の場合は外壁の30年保証などを
うたっている場合もありますが、
これは自社でも取り入れられると良いかもしれません。
ただし、当然ですがコストはかなり上がるので
あくまでオプション扱いで良いと思います。
https://www.nichiha.co.jp/premium/30years.html
この場合は、新規にプラチナコートをやった場合と、
塗り替え費用を比較しておけば
高い商品を選んでもらいやすいですね。
なお、『全ての費用がこれだけですよ』と
お伝えしたら満足するお客様は、大手でも
充分購入できる高所得層ですが、これがどんどん
低所得層にも降りてきています。
ですので、少なくともメンテナンス費用の
総額の比較は今後必要になってきますね。
WEB上での表現が一番良いので他社に
さきがけて検討してみてください。
FPの淡河先生が、以前建築当初100万円単位で
資金をファンドに預けて、運用することで
リフォーム費用を捻出する商品があると聞いたことが
あるのですが、最近どうなっているのか
ちょっとそれも調べてみますね。