21年12月版 大手とFC本部の断熱政策 2
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2021年12月14日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第150号》》》
FCあるいは、大手の戦略
ちょうど大手は性能を改訂すべく動いています。
というのは、当社は様々な断熱材メーカと取引があるので、あまり具体的な話は書けないのですが、大手が各社に対して様々な断熱材の見積もりを出すように指示があると言うことです。
ですから、大手は現状の仕様をお伝えしても来年になったら新しい仕様になってしまう可能性があります。
そのため、今回は大手の動向をあまり書いていません。
特筆すべきは、一条工務店さんが、パッシブハウス・ジャパンに加盟して、パッシブハウス研究所の認定を取得する予定だということでしょうか。
一条工務店は、日本では有数の高性能住宅の大手ビルダーになります。
サイエンスホーム(サイエンスホーム)
サイエンスホームは、真壁で自然素材の住宅を建築している工務店FCになります。
このグループで問題は、真壁工法であるということです。当然ですが、充填断熱の厚さに限界があります。
一般的に充填だけで、105ミリのスペースがあるところを真壁にすることによってそれが70ミリ前後になってしまいます。
そのため、WEB城に書かれていますが、外に付加断熱を行っています。
WEBには詳細仕様が書かれていないので、なんともいえませんが、このような場合は、ZEHレベルで高性能と言っている場合があります。
外断熱もネオマフォームがメイン25ミリなどでほとんど断熱性能に影響がない断熱を行っている可能性があります。
ご理解いただけると思うのですが、HEAT20のG2以上を標準にしていたら明記するでしょう。
今後、仕様が大きく変わるかもしれませんが、このFCは基本的に真壁工法が売りになっているので致し方ないところでしょうね。
ウッドボックス(LIFE QUARTET)
ウッドボックスというのは三重県の工務店の商品でした。リーズナブルな価格で、人気が出ます。
確かに、1000万円前後で戸建て住宅が手に入るのであれば、お客様は欲しいと思う方が多いですね。
ただし、ご存知のようにそんな価格で引き渡せないので、結局1500万円、1700万円の価格になってしまいます。
ということで、最近は価格表記を止めると噂になっています。
ですが、このようなローコスト系の住宅FCの場合は断熱性能が今ひとつというのが当たり前になっています。
ということで、現状価格帯ではどうしても断熱等級4前後の住宅になってしまいます。
ということは散々シミュレーションをお伝えしていますが、お客様は損をしてしまう可能性があります。
2500万円以上と1000万円違っても、充分価値がある住宅を建てることが可能です。更に、光熱費まで比較すると決して、断熱等級4の住宅がHEAT20のG2クラスの住宅に負けることはありません。
ただし、このFCが価格表記を止めるという意味は、今後コストアップもあるので、性能もあげようとしても不思議はありません。
人気のFCだけに今後の動向は心配ですよね。
明日は、全体のまとめを書いていきますう。
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