太陽光パネルはつける方が良いのか?

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年9月22日の断熱ブログ第74号》

太陽光パネルはいるか?要らないか?

今日は、太陽光パネルが必要か,不要か?って事を考えてみたいと思います。

本格的にシミュレーションを行うのは、次回以降にして、前提条件から考えていきたいと思っています。

というのは、未だにYOUTUBEみると、太陽光パネルは要らないって書いている工務店経営者がいて、どんだけ不勉強なんだ?と思った次第です。

基本的には、資金的な余裕があるのであれば、太陽光パネルは付けた方がお客様にとって圧倒的に得です。そして、地球環境としても優しいのです。

もちろん、反太陽光パネル勢いっている事も考えてみないといけません。今日の記事はその辺をお伝えします。

アンチ太陽光パネルの主張

1.お客様の得にならない

2.製造コストを考えるとトータルでCO2削減にならない

3.廃却コストが馬鹿にならない

3.雨漏りの原因になる

それぞれ考えてみましょう。

  1. お客様の得にならない

つまり、太陽光パネルを載せても得をしないって事になるわけですが、現在のパネルの価格は、全部コミコミで高くてもkwhあたり30万円ぐらい。実際は20万円台になっている。工務店さんに入る価格は、1kwhあたり10万円割れですからね。

そして、1kwはあたりの販売価格19円(10kwh以下)です。

年間の平均発電量は、下記のNEDOのサイトから計算します。

日射量データベース閲覧システム (nedo.go.jp)

太陽定数1.37kw/平米でして、上記の日照でパネルが30度の角度の時の発電量を想定するとこんな感じですね。

札幌:3.93kWh/平米/日

東京:3.74kWh/平米/日

大阪:3.92kWh/平米/日

たとえば、東京におけるシステム容量 (太陽電池パネル) 1kWあたりの年間予想発電量は次のように計算できます。

3.74kWh/㎡/日×約73%×1kW×365日÷1kw/㎡ = 997kWh/年

また、東京における1日あたりの 平均 予想発電量は次の通りです。

3.74kWh/㎡/日×約73%×1kW÷1kw/㎡ = 2.73kWh/日

同様に、札幌、愛知、大阪、福岡における予想発電量は以下のように計算されます。

地域ごとの平均予想発電量(目安)

札幌:1,047kWh/年、2.87kWh/日

東京:997kWh/年、2.73kWh/日

大阪:1,044kWh/年、2.86kWh/日

このように、地域によって日照条件が異なるので、皆さんはご自分の地域での計算をこの記事を参考にしてくださいね。

で、今の売電金額で計算すると、東京の場合は。997kWh x19円=18,943円です。

これが年間ですから、10年で19万円あまりになります。

つまり10年間の売電が19万円、設備費が25万円とすうと,10年では得ではない様に感じられます。

ですが、実際は差分で電気の購入価格をベースに考えると、1kwhあたりだと28円ぐらいです。そうすると電気としての価値は、28万円ぐらいになりますよね。

であれば、10年目で得になるというわけです。

日本で販売されている太陽光パネルは、25年保証が多いです。だいたい7割保証という事です。

1年間1.9万円として、25年間、さらに初年度から7割としても、33.2万円発電します。

機器代金が25万円としても、投資金額が1.33倍になります。

圧倒的に得なんですけどね。

  • 製造コストを考えるとトータルでCO2削減にならない

環境省のデータで終了では無いでしょうか?CO2の排出面でも、エネルギー面でも製造コストは3年も運転すれば回収できます。下記の表をみて欲しいのですが、リサイクルを考えても得である事がはっきり解ります。

環境省 再生可能エネルギー設備の特性把握

https://www.env.go.jp/recycle/report/h25-03/02.pdf

ということで、これをおっしゃる方がいらっしゃったら不勉強なんだなと思うだけです。

このデータは平成25年のですから、現在は更にコストが下がっていますからね。

3.廃却コストが馬鹿にならない

上記の表を見せて秒殺でしょうかね。

廃却コストは多分10年後にはもっと安くできるようになっています。資源の再利用に関してはかなり技術が進んでいます。

  • 雨漏りの原因になる

これは、もう言わせておいたら良いという感じですね。

もちろん、雨漏りのリスクはあります。でも、じゃあその会社のベランダの笠木は通気を取って腐れ予防を10年前からやっていたのか?と聞きたいです。

住宅の耐久性の議論は、僕自身が専門家ではないので、深いところを知らないのはありますが、年間に20棟、30棟しか施工していないという希少な施工では無く、太陽光パネルは年間に1万棟以上搭載されています。

その中で雨漏りするというと、自社の施工に自信がありませんといっているのと同じです。

もちろん、何でも新しいものにはリスクが伴いますが、施工に関しては自信が無いか、実績が無いかどちらかでは無いかなと思います。

太陽光パネルの重要性を伝える

これらの事から、住宅用の太陽光パネルは無いよりも有る方がお客様に取ってはお得にあります。

更に、こんな事がありますので参考にしてください。

8kwhの太陽光パネルの売電収入は、全量販売の場合は19円で、997kWhですから36万円あまりになります。

住宅ローンによっては。これを所得算入する事が可能です。

年収370万円の人は、返済負担率は30%ですが、この36万円を搭載前でも仕入れ参入できますので、年収400万円を超えるので、返済負担率が35%になります。

当然ですが、その方が多く借りられますので、住宅ローンで太陽光パネルの搭載が可能になるかもしれません。

という事で、家を建てるときが最大のチャンスですので。きちんとお伝えした上でお客様に判断を仰ぐという事が必要かなと思いました。

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Posted by 湊 洋一