お客様に家の使い方をお伝えしていますか?
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年9月9日の断熱ブログ第65号》》》
高気密高断熱でも快適じゃない!
これまで散々当社のコラムでは、高気密高断熱、高性能住宅にすると快適になる、エコになると書いてきました。
これは、事実なんですが、そうじゃないという方が現れました。
これは、先日Twitterで見かけた方です。
はっきりどこにお住まいかは解りませんが、UA値は0.5と、ZEHよりもはるかに良い住宅を購入されたそうです。
C値も0.3程度と、高気密高断熱といっても過言ではないでしょうね。
大手から買われたのか、工務店から買ったのかは解りません。何年前に建てたのかもちょっと不明ですが、最近みたいですね。
UA値0.5ですから、最高のエコ住宅ではないですがHEAT20 のG1は超えています。本来は快適な夏を過ごされると思うじゃないですか。
これには理由があるんです。
太陽のコントロールができないと不快に
それは、太陽光の影響をきちんとコントロールできなかったのではないかなと思います。
このコラムでも書きましたが、窓からはかなり強烈なエネルギーが入ってきます。
冬は太陽が低めなので壁に当たるエネルギーが大きくなります。その点、夏は太陽の高さが高くなります。最大で45度ぐらいになるでしょう。
その場合は、壁に当たるエネルギーが87%からおおよそ71%まで減ってしまいますが、でも掃き出し1枚で1.5kwh程度のエネルギーが入ってきます。
断熱low-eの場合 3平米x0.51x0.71x1.37kw/m2=1,488w
それは、真夏に1.5kwhのストーブをつけておいたら暑いに決まっているじゃやないですか。
しかも、高気密高断熱なので、一旦屋内に入ってきたエネルギーはなかなか外に出て行きません。
エアコンで1.5kwh以上のエネルギーを取り除かないといけません。ただでさえ暑いのに、そんなに大きなエネルギーを取り除くのはかなりロスが大きいですよね。
カーテンだと、カーテンに当たって屋内には入ってこないように感じますが、実際窓から屋内に熱は入ってきます。
ということで、屋内に入ってくる前にこの熱をカットしないといけない訳です。
夏は屋内に熱が入ってくるのを防ぐ
夏は、屋内に熱が入りこむことを防ぐ必要があります。
そのために、掃き出しに立てかける、『よしず』とか、『すだれ』など日本古来の日射をコントロールする優れものがあります。
その他に、YKKAPさんやLIXILさんはきちんとシェードという商品を発売しています。
スタイルシェード LIXIL
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/styleshade/
アウターシェード YKKAP
https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/exterior/outershade
別にどちらでも良いですが、夏に日射をカットするというのは、これは工務店さんがお客様にきちんと伝える必要があります。
できれば、どのぐらい電気代が節約できるかも伝えると良いですね。
夏は日が長いので、朝9時から午後6時ぐらいまで暑いと思います。9時間になります。そのうちしっかり太陽が当たるのが6時間として、平均エネルギーが8割とすると
1.5kwh x 6時間 x80%= 7.2kwh
これが毎日ですから、30日で216kwhです。
1kwhの電気代が30円と仮定すると、6,480円になります。
これが最低でも7月8月と6月後半と9月前半で年間に3ヶ月とすると19,440円
30年で60万円近くの電気代を無駄にお客様に支払って貰う事になるのです。
60万円の電気代と『よしず』や『シェード』だとどっちが良いのかは明かです。
もちろん、冬は太陽光をしっかり取り込む
この逆が起こるのが冬ですので、太陽光をしっかり屋内に取り込むように指導してください。
住み方をきちんとお伝えすると、お客様も快適で、更に電気代を極限まで安くできます。
良いことしかないのです。
冒頭のように、高い買い物をしたのに失敗した!といわれずに済みます。
きちんとマニュアルを作ってお渡しするというのは、工務店さんの責務だと思います。
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