冷暖房負荷の基礎のキ
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年10月14日の湊洋一のブログ第93号》
冷暖房負荷が大切になってきた理由
工務店さんが気にしないといけないのが、UA値とC値というのはかなり浸透してきましたよね。
今後は、この冷暖房負荷が大切になってきます。
理由は、空調が住宅屋さんの仕事になるからです。
皆さんもご存知だと思いますが、『Z空調』が売れていますね。別に、Z空調に限りませんが、今後は快適な空間を作るために、空調もセットで提案する会社が必要とされてきています。
そうすると、いちいちエアコン屋さんに、計算して貰って、容量を決めるとか、取り付け位置を相談していてはとてもじゃないですが、やっていられませんよね。
年間に2,3棟ならともかく10棟以上の工務店さんは、自社内で計算をする必要があります。
冷暖房負荷が解れば、どんな容量のエアコンが何台有ればお客様が快適に過ごせるか?を理解することができます。
そのために、冷暖房負荷の計算がとても重要になってきているというのはご理解ください。
冷暖房負荷の計算根拠
計算は、ソフトで建物の間取りと外皮性能、窓の位置、大きさなどを検討して行います。
つまり、建物の間取り、窓、断熱性能などを入力すると自動的に計算されて出てきます。
それはそれでいいのですが、一応考え方を理解して行いと、何をどうすれば冷暖房負荷を減らせるのか?間取りや窓位置、サイズなど検討するときに、正しく検討できません。
ということで、この計算する根拠を、冷房負荷と暖房負荷に別けて考えてみたいと思います。
こんな事は実際に実体験で体感してみないと、実感はできないと思いますが、実感するためにもその背後の考え方はとても重要ですよね。
冷房負荷
冷房負荷は、熱を外に排出する事によって成り立たせます。
日本の夏は、どんどん暑くなってきていて、昭和40年代では、東京で30度を超える日は年間でも10日もありませんでした。
ところが、最近は最高気温が37度ぐらいで、30度を超える日が年間で60日を超えています。
とても重要な要素なのですが、温度差が冬よりも小さいので、使うエネルギーは比較的小さいです。
これは、例え35度でも室温を26度にすれば人間は快適を感じます。この時の温度差は9度です。ところが、冬は0度を22度にはしないといけません。この時の温度差は22度になります。
エアコンというのは、室外機とエアコン本体を夏と冬で逆に動かしている訳です。やっている仕事は夏でも冬でも基本的には同じ事です。
冷房負荷は建物の熱を排出する事になります。
建物内の熱+住人の発する熱+生活すると出てくる熱+屋外から入ってくる熱-エアコン排熱=26度という計算を行います。
暖房負荷
暖房負荷は、これが完全に逆になります。
建物に有る熱+住人の発する熱+生活すると出てくる熱+屋外から入ってくる熱+エアコン給熱=22度という計算を行うのです。
それぞれの熱量をそれぞれ別々に計算して、足すことを行わないといけません。
明日以降には、これらの要素を見ていきたいと思います。
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