ペットボトルで除湿ができるか? 上
こんにちは。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
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《《《2022年7月24日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第366号》》》
ペットボトルで除湿?
ライフハックとして、今年になって登場したのが凍らせたペットボトルを使って除湿をするというものです。
これがyahooニュースになっていました。
除湿器がなくても湿度は下げられる? ペットボトルでできるライフハックやってみた(Hint-Pot)
この実験で使ったのは、2リットル用のペットボトル2本です。
これを冷蔵庫を使って凍らせます。
家庭用冷蔵庫なのでだいたいマイナス10度ぐらいになっていたと思われます。
2リットルですから、おおよそ2kgですね。2本あるので4kgということになります。
そして、その表面積に結露が起きて湿度が下がっているわけです。
この実験では、61%程度の湿度が4%下がったと書かれています。
ちなみに、室温は28度前後ですから、マイナス10度のペットボトルは温度差的には、38℃ある事になります。
ちなみに脱衣所の気積はおおよそ1800mmx1800mmの高さが2400mmぐらいでしょうか?
気積は、7.8立米になります。
ペットボトルは、水で2リットルですからおおよそ0.002立米ですんで、2本合わせても体積比が約2000分の1になります。
空気の比熱は、室温が20~40℃ではおおよそ1kJ/kg℃となります。
7.8立米の空気は、7.8立米x1.15kg/立米=8.97kg。つまりおおよそ9kgあるるわけです。
この時の脱衣場を1℃上げるために必要なエネルギーが、9kJということになります。
水の比熱は、おおよそ4.2kJ/kg℃になります。
この水が4kg程度あるわけですから、全体の水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギーは、16.8KJ ということになります。
ペットボトルの温度がマイナス10℃とすると、20℃になるまで、30℃分のエネルギーを持っていることになります。
16.8kJ x 30℃ = 504KJとなります。
これでポテンシャル的には、56℃程度室温を下げるエネルギーがあるわけです。
ですが、そこまで下がっていないとすると、どんどん外とのエネルギーの対流で持っていかれてしまうのでは無いかなとなと思います。
ですので、この記事にある用にかなり涼しく感じたというのは理解が出来ると思うのです。
温度の話ばかりになってしまいました。
あっという間に紙面が尽きたので、明日結露について書いていきたいと思います。
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