どうして、モデルハウスが寒くなるのか?

こんにちは。

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年4月28日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第281号》》》

案内されたモデルハウスが寒かった

このツイートを見て、この現象について考えてみました。

これは、見学会などでの熱の出入りの問題です。

元々エアコンというのはクーラーと呼ばれていました。

つまり冷やすための物ですね。

ところが、コンプレッサーを逆回転すれば、暖房にも使えるということで暖房器具としての機能も追加されてエアコン(エアコンディショナー)となった訳です。

暖房器具としての歴史は,他の暖房器具に比べて長くはありません。

一番長いのは,薪ストーブ、その次には石油ストーブかもしれませんね。

いずれにしても古い暖房器具は,温風というよりは輻射熱で周りを温めるものでした。ところが、エアコンは温風のみ出たてものを温めます。

ということで、基本的な考え方が全く違うのですね。

で、エアコンだけで住宅を暖めることができるのか?というと、答えはできるのですが,そのためにはかなり時間がかかります。

この事例では、朝9時ぐらいに暖房を入れて、午後に訪問したみたいな感じだと思います。その間、建物は当然ですが無人です。

訪問までに4時間ぐらい合ったとして、外気温が何度で、建物の内部温度が何度だったのか?それから、建物の熱容量が解れば、なんとなくシミュレーションができるのですが流石にそんなことを質問するわけにもいきません。

ですから、推察するしかありません。

この方は北海道の方なので、多分4月末の外気温は、上旬が最高気温15度以下、最低気温は5度以下というような感じです。下旬になると、最高気温は18度以下、最低気温は、8度以下になってきます。

いずれにしても、朝方は10度以下であると思います。

東京でいえば2月下旬から3月上旬の気候と同じです。まだ、冬の気候ですね。

冬場の熱の収支

では、建物の暖房時の温度収支を見ていきましょう。

これは岐阜県の大垣市でのシミュレーションでした、UA値は0.48ですから北海道では、断熱等級4ぐらいですね。

出ていく熱は、壁、屋根、床などから漏れていく熱に加えて、24時間換気での失われる分です。

これは、建物に人が住んでいても、誰もいなくても変わりません。換気扇は動かしていなければ熱は出てい行きませんが。

そして、問題はここからですが、建物に人が住んでいた場合は、照明、家電、調理での熱の供給もありますが、これらがなくなります。

もう一つの太陽光の取得も朝からの場合は見込めません。

ということで、建物が少し寒いというのは、生活廃熱が無いことが主因かなと思うのであります。

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Posted by 湊 洋一