空気の質を担保する
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年4月11日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第264号》》》
クリーンルームと空気清浄機
空気清浄機って言う代物があります。
これって必要だと思いますか?
まあ、好きな人は取り付けたら良いと思いますが、個人的にはこう思っています。
空気の質というのはPM2.5や花粉などありますが。ULPAフィルターでも取り付けない限り担保するのは難しいです。
僕は昔の仕事は、HDD(ハードディスク)の組み立て施設に出入りしていたことがありました。
ご存知かどうか解りませんが、クリーンルームという奴です。
これは、1立米中にコンタミと呼ばれる塵がどの程度存在するか?で測定します。
HDD(ハードディスク)の組み立て工程の場合は、1ミクロンサイズの塵がクラス100でしたから、100個以下というものです。半導体の回線を焼き付けるプロセスの場合は、クラス1まで存在します。
HDDの場合は、磁気ヘッドの浮上高さが1ミクロン以下の高さなので、万が一でも、HDD内部にゴミが入ったら磁気ヘッドがクラッシュしてしまいます。半導体の場合も、露光時点でゴミが混入したらそのウエハは使えません。
ということで歩留まりに大きく影響するので、空気の質に莫大な投資を行っています。
その副産物として、クリーンルーム内の空気はとてもキレイです。不純物をどんどん濃し取っているので、クリーンルーム内の労働者は風邪を引かないというのは有名な話でした。
ちなみに、クラス100のクリーンルームでも100平米も作ろうものなさ施工費と機器代で億を超えるでしょう。それはそれでかなりの技術が必要になります。
その現実を知っているので、空気清浄機なんて代物は、屋内にあって一応ファンで空気を集めてきますが、外部からの空気も、他の部屋からの空気も移動し放題の環境で、その部分だけきれいな空気にするといわれでも、全く論理的ではないので、気休め程度に使ってくださいとしかいえません。
どうせ空気の質にこだわるのなら、数百万円の投資は最低線です。その上で、入り口と出口を管理して、衣類もタイベックスーツで覆って生活してください。
では、空気の質は意味が無いのか?
これは結論から言えばそうではありません。
流石にウイルスの侵入を防ぐまでは大変ですが、花粉程度であれば市販のフィルターである程度防げます。
そして、衣類に付着してくる花粉を屋内に持ち込まない様にすれば、自宅内で花粉症の症状はかなり抑えられるはずです。
更に、二酸化炭素濃度の管理で、換気が上手くいっているか?どうかが一目でわかります。
都内の二酸化炭素濃度は、おおよそ500ppmです。これは測定機器によって若干作用されるのですが、400から600ppm程度と表示されることが多いでしょう。
これが、締め切って換気がない部屋に人間が2人ぐらいいる場合は、3時間も話をしていると、2000ppmを越えてきます。
そして、きちんと換気をすればそれが薄まって、1000ppmを下回っていきます。
リビングにCO2センサーを置いておくことで、空気の質は管理できます。
ちなみに、花粉のフィルターでは更に小さい有害物質は100%管理できませんが、そんなこと言ったら外出なんて怖くてできません。
人間がウイルス、カビ、など有害物質が見えると多分全員ノイローゼになると思いますからね。
町中の空気の質に特段気にしないで生きていても特段健康に被害はありませんしね。
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