エアコンの台数の算出法
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
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《《《2022年4月3日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第256号》》》
冷暖房負荷の計算
冷暖房負荷を建物の性能から計算する方法をまずお伝えします。
ちなみに、正確に起算するための熱負荷(冷暖房負荷)は下記の6つの項目の総和になります。
- 日射負荷(太陽による影響)
- 照明負荷(照明器具による発熱)
- 人体負荷(人体からの発熱)
- 機器負荷(家電などからの発熱)
- 外気負荷(換気による熱損失)
- 通過熱負荷(外皮から抜ける熱)
断熱性能に影響するのは、このうち6番の通過熱負荷だけです。
あとは、1番の日射負荷は、プランのできによって異なってきます。
その他の、2番照明負荷、3番人体負荷、4番機器負荷は、どんな住宅でもほぼまんべんなく発生します。5番の外気負荷は、これだけは断熱性能とは全く無関係ですが熱交換型換気システムを入れているか、入れていないかに違いが出ます。
実際に計算する事は可能ですが2~4番については暫定値で良いと思います。
断熱等級4であるUA値0.87の時の通過熱負荷は、0.87w/m2Kとなっています。
ちなみに、平成4年基準時の断熱等級4の時の年間冷暖房負荷は、350MJ/平米となっています。この時は、Q値が基準で、2.7W/m2Kが数値でした。この時はのべ床が基準でしたので、冷暖房負荷の基準と同じですよね。
3.6Mj=1kwhになりますので、断熱等級4の時の通過熱負荷分の冷暖房負荷はおおよそ100kwh/平米ということになります。
これに対して、冬は、1~4番目を足す、そして5番目を引くことで得られます。
この辺の計算は、専門性が高いので割愛しますが、代わりの簡易数式を以前も書いたことがあるのですが、もう一度掲載しておきます。
必要暖房能力 = (Q値 + C値/10) x その部屋の面積 x (設定室温 – その地域の年間最低温度)
冷房能力よりも暖房脳録の方が大きくなるので、一般的には暖房の能力でエアコンのサイズを決めても影響は少ないです。
床下エアコン、小屋裏エアコンの場合は少し違います。高度なシミュレーションはソフトが沢山出ているのでそれを使って下さい。当社の場合はホームズ君を使っています。
◆実際のエアコンの台数
Q値2.7で、延べ床面積が100平米、室温22度、外気温2度の場合は、こうなります。
C値は、0.5以下であれば係数が小さくなるので無視します・
2.7x100平米x(22度-2度)=5400w=5.4kw
となりますので、定格5.4kwのものを選ぶ事になりますが、2.8kwh(10畳用エアコン)のものであれば2台で暖房が可能という事になります。
つまり、100平米も住宅を10畳用のエアコンが2台あればなんとか暖房は可能です。
ですが、断熱等級4ぐらいであれば、床の断熱性能などによってかなり寒い住宅になってしまいます。
個人的には、UA値0.5を切ってくるとようやく冷暖房費が小さい家になると思っていますが、どうすれば建物の費用を抑えながらここを達成するか?がポイントかなと思っています。
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