経済的なメリットがない建材あれこれ1
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月25日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第192号》》》
エコ建材が花盛り
ご存知のようにエコ建材が花盛りです。
その中では、得になるもの(費用対効果の高いもの)と、損をするもの(費用対効果が低いもの)に別れます。
どんな建材が効果の高いものなのか?以下のそれぞれについて考えてみました。
- 断熱材
- 窓
- 換気システム
- 太陽光パネル
- 蓄電池
- 冷暖房システム
- 全館空調システム
- 給湯器
では、検討してみたいと思います。
断熱材
断熱材はこのコラムで何度か取り上げています。
コストパフォーマンスが良いのは、グラスウールです。断熱性能あたりの価格は一番です。次に良いのは、100倍発泡ウレタンですね。
ただし、両者とも熱伝導率が0.035w/m2K程度が限界なので、同じ厚さで性能が良いものを使うことが多くなります。
この場合は、フェノール系のボード、ウレタンボードか、30倍発泡ウレタンを使うことになります、これらの熱伝導率は、0.020~0.022w/m2Kになります。
建物のUA値が0.3を切って、断熱等級7を目指す場合は、付加断熱といって外断熱が必要になります。現時点で有力な材料は、EPS、グラスウール、ウレタンボード、フェノールボードになります。
どれを使うかは意匠、コストなどのパフォーマンスを比較検討すると良いでしょう。
ここに出てこなかったセルロースファイバー、ウッドファイバー、羊毛断熱、などはこのもの問題ではありますが、あくまでコスパにおいてはNGです。
もちろん、それ以外のベネフィットを感じて採用する方がいるのは理解できます。あくまで性能とコストのバランスでの考えですね。
窓
窓の性能アップは、実は建物のコストパフォーマンスでの一番いい部類に入ります。
樹脂アルミペア⇒樹脂ペア⇒樹脂トリプル
と性能が上がっていきますが、樹脂トリプルにしても一番建物の断熱性能に寄与する所なので、今後建物の断熱性能を上げていくとお考えなら窓のトリプル化は絶対に必要です。
ただし、吐き出しは窓が重くなる上に非常に高くなるので、ペアにするとか一部FIXを使いかで検討下さい。
トリプルサッシの引き違いは重すぎてナンセンスです。高いですしね。海外では一般的ですが、海外でも完全に引き違いではなく片方はFIXなどにしています。
換気システム
これは以前シミュレーションしてみましたが、やってもやっても採算が合う熱交換型のシステムが有りません。
コスパだけで考えると熱交換型の換気システムは意味ありません。
ですので、換気に関しては普通の三種換気で良いのではないかなと思っています。
熱交換型換気システムを投入して、8割以上の効率で換気しても年間に節約できる電気代はおよそ1.5万円ぐらい。換気システムはモーターを使っているのでモータの寿命はだいたい10年です。者によっては20年ぐらいも持つ者もあると思いますが、電気背品は5年以上持てばOK。日本製は10年ぐらいですかね。
ということで、年間1.5万円が10年とすると15万円が売値で元とがギリギリ取れる計算です。
つまり、工務店産の買値で20万円以上する換気システムは、お客様としては電気代の削減では元が取れません。
次に考える部屋間の温度差などを考えると総合的に見て判断という事になります。
この他の建材は、別のブログに書きました。下記からお読み下さい。
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