窓は暑さのもと
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
2021年7月24日の断熱ブログ第19号
昨日はオリンピック開会式でした。
ちらっとテレビで見ましたが、感想は控えておきます。
またまとめて書くことがあるかも知れません。
何れにしても、オリンピックがスタートしました。
2週間楽しみです。
実はボランティアをするので、雰囲気は味わえると思いますが。
今日は、窓は暑さの源って話をしたいと思います。
窓は日差しと暑さの本
昔住んでいたアパートは、腰窓といってちょうど床から1メートルぐらいの高さに、80cmぐらいの引き違いの窓が付いていました。
これが東側に向いていたのですが、真夏は朝5時ぐらいから明るくなってたまらないのでカーテンを注文したことがありました。
そして、午前中はどんどん室温が上がっていって、エアコンを強めてもお構いなし。
暑い夏をじっくりと味わったものです。
このように窓は、明るい日差しと、熱が入ってきます。
建築基準表では、居室に採光が義務づけられています。
床面積の1/7程度ということは、6畳の部屋には
6畳のサイズ 約9.94㎡/7=1.42㎡
腰窓が、幅1.6x高さ1mだとして、1.6㎡、
1.42㎡≦1.6㎡でOKということですね。
そのような感じで必ず窓が必要になります。
そして、その窓からは夏は不要な熱もかなり入ってきます。
窓からの熱量の計算
では、窓からはどのぐらいエネルギーが入ってくるのでしょうか?
これは、窓メーカーが自主判定基準ということで、測定値を公表しいています。
YKKAPは、下記にその資料をまとめてくれています。
LIXILは下記から
https://www.biz-lixil.com/service/law/hinnkakuhou/
三協立山は下記からになります。
https://alumi.st-grp.co.jp/data/nintei/performance.html
まあ、データを見るとサイズ別にいろいろな数値が書かれています。
我々プロでも覚えていられないので、いちいち中を確認しています。
代表的な例を挙げると、こんな感じですね。
YKKの例でいえば、
エピソードネオというアルミ樹脂複合の窓は熱貫流率2.33~3.49w/m2Kという数値になっています。
幅があるのは、ガラスの厚さ、隙間の厚さなどで同じ窓でも性能に違いがあるからです。
そして、APW330 という樹脂のペアサッシだと熱貫流率は1.31~2.13w/m2Kとこれもかなり幅がありますね。
熱貫流率はエピソードネオ 2.33 と APW1.31 で比較してみたいと思います。
そして、日射熱取得率は、アルミ樹脂複合(エピソードネオ)は0.51、樹脂窓(APW330)は0.46になっています、
冒頭の1.6x1.0(面積1.6平米)の腰窓の場合は、
エピソードネオの場合で朝方の場合は、
輻射熱は 1370w/m2x0.51x1.6平米x入射角度による減衰10%程度=1000w
伝導熱は 2.33w/m2K x 1.6平米x(内外温度差30-25度)-18.6w
ということで1,018.6w入っていきます。
これがAPW330になると
輻射熱 1370w/m2x0.46x1.6平米x入射角による減衰10%程度=907.5w
伝導熱 1.31w/m2Kx1.6平米x(内外温度差30-25度)=10.6w
ということで、918.1wになります。
ちなみに、この1,370w/m2というのは、理科年表に書かれていますが、太陽から地球が受けるエネルギーになります。
夏のこの条件だとあまり差が出ないですが、この両者の差が大きくなるのは冬です。冬の解説はまた別に行いますね。
結局このあたりは、マニア以外は興味が無い記事になってしまいましたね。
そして、腰窓あたりでもかなりの熱量が入ってきます。
東の窓は、朝6時から11時ぐらいまでの5時間ぐらいで太陽高度が上がった場合そんなに沢山の熱が入っているわけではありません。
ちょっと考えると、朝から電気ストーブをマックスでつけた部屋で朝起きるというのはちょっと辛いですよね。
大きな窓は、夏には大敵です。
そのためには、プランの時に大きな窓をつけないのが一番ですが、夏だけは太陽光を直接いれないようにすると室内が快適になります。
涼しい室内でオリンピックを楽しみましょう。しかし、アスリートはこのくそ暑い日本で試合するのは大変ですね。
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