基礎断熱の心配
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2021年12月10日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第146号》》》
基礎断熱が増えている
これまで、住宅のほとんどは床断熱でした。根太レスで断熱材を落とし込んで、といういつものパターンが一般的でしたよね。
ところが、このところ基礎断熱の施行がぐっと増えましたね。
そこで、今日は基礎断熱について書いていきたいと思います。
基礎断熱というのは、文字通り基礎に断熱材を施すことをいいます。
そして、基礎断熱には基礎内断熱と基礎外断熱があります。
基礎外断熱
基礎外断熱は、スタイロフォームやEPSを基礎の外に打ち込んだり、貼り付ける工法です。
パフォームガードなどの防蟻用のボードを基礎の外側に使います。
もちろん心配は,シロアリです。シロアリはスタイロフォームや、EPSを食べるのが知られているからです。
もちろん、シロアリはこれらの樹脂繊維を食べたいわけではなく、その先にある木材にたどり着くために頑張るのです。
日本のシロアリは蟻道から外に出ると体が乾燥して死んでしまうのですが、アメリカ燥材シロアリは蟻道外でも生存できます。
乾材シロアリは九州を中心に被害が報告されていますが、一説に夜とどんどん北上しているそうです。地球温暖化の影響だと思われます。
もちろん、ファイバーメッシュにモルタルをする事である程度予防する事は可能だと思いますので、防蟻用の材料に加えて、仕上げにメッシュを伏せこむのは有効な工法だと思います。
EPSに関していえば、北海道などは基礎下にEPSを敷いて建物全体をできるだけ地面からの影響を受けないようにするという工法もされています。
北海道はシロアリの被害が少ないのでEPSなどによる基礎外断熱は盛んに行われています。
基礎外断熱のメリットは、断熱が一直線で、外でできるので施工も比較的簡単であるということでしょうね。シロアリの心配が無ければ私も基礎外断熱を勧めます。
基礎内断熱
本州で比較的増えているのが、この基礎内断熱です。
基礎内断熱の場合は、立ち上がり部分に断熱材を取り付けます。
最近の基礎内断熱は、スタイロフォームや、ネオマフォームなど所定の厚さのボードを接着していることが多いです。以前はただ置いただけという施工も見られました。
また、底盤ですが600ミリから900ミリを敷くというのが一般的です。
性能を上げる谷は、ネオマ、フェノバ、Q1ボードなどが良いですし、性能を求めないのであれば、スタイロ、カネライトなどが一般的です。
これと床下エアコンを併用する場合も多いです。
床下エアコンをしたいがために、基礎内断熱にする会社もあるぐらいです。
この場合は注意が必要で、床下エアコンの暖気がスラブにある程度食われます。
それはそうですよね。外周部の底盤にしか断熱材がないと,当然ながら床下エアコン~出た暖気が床のスラブに吸収されてしまいます。
そのため、それを嫌う工務店さんの中には、床面全面にボードを敷き詰めるという方もいらっしゃいます。
その場合は、今日に注意が必要で、コンクリートというのは打設から1年以上かけて水分を発散します。
完全に床下を覆うとその水分の行き場がなくなります。
そのため、床下のスタイロは接着せず置く程度の方が良いかもしれません。
断熱よりもカビの方が怖いわけですから。
今後も、基礎内断熱は施工する会社どんどん増えると思っています。
基礎内断熱をする場合は、1階の床のガラリが必ず必要になります。そうしないと床下がカビだらけになってしまいます。
そのガラリを上手に使って、床下エアコンを使うと快適な環境が組み立てられます。
当社でサポートしていますので、是非チャレンジしてみてください!
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