湿度の拡散スピード
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月29日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第196号》》》
床下の湿度
先日、お客様から質問を受けました。床下の湿度はどうすればいいか?みたいな感じです。
つまり、床下は湿度が高いからそれがそこにたまっている場合、カビや結露の原因になったり悪さをするだろういうことみたいです。
ただ、前提条件として、床にガラリが開いている場合ということになるのですが、その場合は、床下と室内はガラリでつながっています。
このガラリみたいな狭い開口で仕切られた空間同士の湿度の移動はどうなるのか?みたいな命題ですよね。
これは、対流では説明できません。
というのは空気は移動していますが、極端に小さい開口を通じて結合された空間では、お互いに温度が違うからです。
基礎断熱すると、床下は室内と同じ
これは、基礎断熱の厚さによっても異なりますし、床下エアコンがあるか?ないか?によっても異なります。
一応、先日施主が書いたブログなんかを読んでいるとこんな感じでしょうか。
リビング 23度
床下 17度
大体5~6度温度が低い。これは冬の場合で、夏は逆に床下の温度のほうが低くなります。
そして、絶対湿度、つまり水蒸気は均衡するとすると、こうなります。
屋内をある程度加湿しているとして、冬でも1㎏中の湿度が10gぐらいあったとします。
23度の屋内では、10gというのは相対湿度55%前後になります。
この時の床下17度の場合の湿度は、大体80%ぐらいになります。
でも、17度あれば結露はしません。
結露するのは13度ぐらいなので、床下が13度以下になると結露します。
湿度の移動は、エントルピーが増大する、つまり均衡が起こることによって発生します。色々調べましたが熱力学にあまり時間の概念がないので、実際の実験でした求められないようですね。
簡易的なモデルは存在しないようです。もしかすると、僕の調べ方が悪いのかもしれませんが。
床下エアコン
これを積極的にファンなどでかき回してあげると、均衡するスピードは当然ですが上がります。
ということで、床下エアコンで一方高に風を送るというのは床下の温度を上げて、湿度をより一定にすることに役立ちます。
これは、冬だけではなく、夏のもっと高湿度の時にもいいですね。
夏場の絶対湿度は、18gぐらいになることもあります。この時は、床下が23度以下になると結露する可能性が出てきます。
これを防ぐのには、夏場に暖房を焚いて床下の温度を一時的に上げることで、露店から遠ざけるということに有効です。
ちなみに、きちんと除湿して、27度で、相対湿度60%ぐらいにすると、絶対湿度は1㎏中14g。この時は、床下が18度で露点になるので、そこまでは結露しないということになります。
床下の湿度と温度は重要なので1年間はモニターしてもいいかもしれませんね。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。