暖房よりも冷房の方が難しい 冷房編
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月12日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第294号》》》
冷房が難しい理由
冷房は、2階から1階を冷やす事が難しいということをお伝えしましたが、暖房よりも難しい理由はもう一つあります。
それが、湿度管理ですね。
湿り空気線図でも解るとおり、同じ絶対湿度のまま温度だけ下げると、相対湿度が上がっていきます。
そして、露点を越えたときに結露が起こります。
結露を起こすから、難しいのではなく、実際の結露はエアコンのフィンの部分で起きて、屋外へと排出される訳です。
これがきちんと起こることによって除湿ができるわけですが、除湿を狙うと温度が下がりすぎる訳です。
温度を下げないと湿度が下がらず、湿度を狙って下げると温度が下がりすぎます。
また、今度は冷気をまんべんなく建物全体に送る必要があります。
ダクト配管はとてもやっかい
そのためには、ダクトが必要になりますが、建物の中にダクトを張り巡らせて、ファンで送るという方式は、建築当初はとても良いのですが、いずれ破綻します。
理由は、送風機器はモータでできているために、10~15年で壊れてしまうのです。
ですから、電気機器は壊れたら必ず交換する、修理するを簡単にできるようにしておかないといけません。
ですから、階間エアコンや小屋裏エアコンなどを組み立ている場合には、必ずメンテナンスを考えて設計する必要があります。
また、エアコンは高価なアメニティエアコンを使うよりも、安価な壁掛けエアコンを使わないとお客様に将来無駄な出費を強いることになります。
適切な風量計算も必要
暖房でもそうですが、冷房の方が適切な風量計算が必要になります。
エアコン自体の風量は、時間あたり7~800立米です。最低でも、この風量を超えるような機器選定が必要です。
小屋裏や階間ではなく、2階のエアコン室や廊下などを使って空調を行う場合は、その限りではありませんが。
そして、きちんとした風量管理ができると、最終的に快適なエアコン結成が機能になるのです。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。