熱橋について
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月31日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第198号》》》
熱橋とは?
ご存知だと思いますが、熱橋というものがあります。
『ねっきょう』と呼びます。
これは、断熱材は文字通り断熱、つまりこの断熱材が入っている両側の温度を隔離するものですが、この両サイトに熱を伝えるもののことを、熱橋と呼んでいます。
つまり、ここでは主に、屋外の熱を室内に伝えるもの全般を熱橋と呼ぶわけです。
では、熱橋になるものはどんなものがあるでしょうか?
熱橋になるもの
これは、サーモグライフィーを抱えているとよくわかります。
端的に言って、住宅建築において熱橋になるものは、2つしか有りません。
1つは、金属製のもの
ブラケット、ボルト、ナット、釘、ビスなどですね。
2つ目は、木製品
柱、間柱などです。
2つめの木製品はちょっと意外だったかもしれませんが、木材の熱伝導率は0.12w/mK程度。これだと、実は熱を通しやすいものなのです。
だって、断熱材で性能がそれほど良くないグラスウールでも、0.045w/mKぐらいはあります。
ということは木材もグラスウールの30倍ほど熱を通すということになります。この他に、RCの躯体などもよく熱を通します。
木造住宅の場合は、基礎はそのままでは熱をよく通すということはよくわかります。
また、木材も熱を通すことから充填断熱だけの場合は、柱や間柱はサーモグラフィーを使うと特に冬はよくわかります。
EPS(発泡須知ロース)が外側に張ってあっても25ミリ程度だと、柱、間柱がサーモグラフィーで見えますが、それが50ミリ程度になると全く見えなくなります。
ということで、木材はかなり熱を通すという事をご理解いただけると思います。
熱橋になるビス
ビスは熱橋になるということはご理解いただけると思いますが、どの程度影響があるかを考えてみたいと思います。
というのも、外壁を固定するのも、外断熱の材料を固定するのもビスがないと不可能だからです。
ビスは金属ですから容易に熱を伝えますが、その影響は軽微です。
というのは、外断熱を施工する場合は、周辺が木材か、断熱材で覆われているからです。
熱を100%伝えるとすると、ビスの表面温度は外気温とほぼ同じになります。
外気温とほぼ同じものが、断熱材に接していても、屋外と接していることがあまり変わりません。
ということで、実際にビスから壁体内に熱が入り込む量は、6地域の場合は比較的小さいのかなと思っています。
そのうち、三次元解析でもやってもらおうと思っています。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。