HEAT20の存在意義

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

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《《《2022年3月28日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第250号》》》

HEAT20と断熱等級

今回公示された断熱等級6と7は、HEAT20のG2とG3を下敷きに考えられています。

そして、HEAT20のG3というのは建物のエネルギーが全体で4地域以南において7割以上の削減額になります。

また、HEAT20においてG3は冬の室温が15度を下回らないレベルということになっています。

HEAT20設計ガイドブック 2021

それを前提にプランニングされているわけです。

これがポイントなのは、6地域とかは8割減になるという事なんですよね。一応、HEAT20の最新の書籍からデータを転載しておきます。

断熱等級6と7

ところが、断熱等級6と7に関しては、ちょっと様相が違います。

それが、国土交通省の断熱等級6と断熱等級7になると状況が変わります。

変だと思うのですが、こんな感じなんです。

左の部分を読んでいただければ解るのですが、断熱等級6は30%の削減、断熱等級7は40%の削減になります。

たった40%削減なんです。

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/house04_sg_000167.html

このあたりの基本的な数値の根拠が異なっているという事なんでしょうが、この矛盾はどうしたものでしょうか。

全く納得がいきません。

このあたりはよくわからないので引き続き背景を調べていきたいと思います。

いずれにしても、断熱等級6と告示によって、HEAT20への注目は下がってくると思います。

表面上の数値は同じ訳ですから、その意味でもHEAT20は国の方針への影響力は充分与えたということなんでしょうね。

ただし、背景となるエネルギー削減率は大きく異なります。

ですので、HEAT20の存在意義はまだあるんですよね。どんどん地味になっていくかもしれませんが、これまで果たしてきた意義は大きいと思います。

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Posted by 湊 洋一