電気代はどこまで上がるのか? 2
こんにちは。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
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《《《2022年8月20日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第390号》》》
電気代の構成を考える
電気代はどの様に決められているのでしょうか?
電力自由化の前は、完全に政府の許認可事業でしたので、大手電力会社が投資コスト+燃料費に自社の利益を加えて、算出していました。
この金額は、各電力会社が経済産業省との決定によって決められていました。
もちろん各電力会社は、大口の需要家である企業との個別の取り決めはありましたが、家庭においては、当時の事情に鑑みて、深夜電量の割引が大きくあったりしました。
これを使って暖房をと考えていた方もいらっしゃったと思います。
その後、電力自由化を経て、大手電力会社も子会社を作って売電するようになっています。
当然ですが、基本的には大手の価格は、その当時の組み立てと大きく変わっていません。
電気代の相場も、基本的に影響を受けるのはエネルギー源の燃料費用の価格に準じます。
ということで、基本的にはこんな感じで電気代は構成されています。
発電コスト(設備費用償却、燃料費、人件費など)+収益
原子力があってもなくても構図は変わりません。
そして、原料はかなり高止まりしているわけです。
この資料は、電力中央研究所のレポートからの抜粋ですが、2010年のコストを示しています。
2022年の現代は、天然ガスも原油もほぼ同じ水準です。ですが、今後は更なる値上がり傾向が見て取れます。
更に、2010年頃は為替は、1ドル90円台でしたので、現在の130円台の円安だとそれだけで円ベースでは4割ほどの値上がりになりますう。
今後の傾向は全く解りませんが、円安傾向の継続と、資源の先高感だけは確かです。
この原油による火力発電の原価が40%値上がりしているとして、6円程度。LNGが3.5円、石炭が2円以上上がっているわけですから、石油火力の原価が42円、LNGが15円、石炭火力が12円程度です。
2010年頃の電気代がkwh25円だとすると、現在の37円程度は、値上がり途中と言っても過言ではありません。最大で50円になる可能性も充分になるのではないでしょうか。
つまり、まだ電気代はあがると思っていただいた方がいいのですが、そのための防衛的な家づくりを次には考えていきたいと思っています。
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