断熱と気密のウソ・デマ 1
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年4月20日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第273号》》》
断熱と気密にデマがまかり通る
意外に断熱と気密に関しては、意図的なウソとか、知らないことから思い込みで語るケースが結構見受けられます。
今回は、実際の所どうなの的にちょっと砕けた感じでお伝えして行こうと思います。
昨日は、『高気密は、息苦しい』ということを、そんなことあるかいな!ということでお伝えしました。
息苦しかったら新幹線も飛行機も息苦しいはずですからね。イメージでの高気密をディスるのは止めた方が良いです。
最近見た例は、『断熱よりも、気密の方がエアコンの機器に関係する』という微妙な意見を見かけました。
もちろん、気密がメタメタであれば空調は効きませんが、今時C値が2を超えるようなスカスカの住宅はほとんど見かけません。普通にグラスウールで建てても、きちんと気流止めを作って、普通に施工すれば床断熱でもC値は1.5以下には落ち着きます。
C値が2以下であればエアコンの効きにが極端に悪くなるという事はありません。
ましてや100倍発泡ウレタンでの施工は、床断熱でもC値が1を切ってきます。基礎断熱にすれば、0.5以下になりますので、空調が断熱よりも、気密に依存するということはありません。
シミュレーションしていると、断熱性能が低いと光熱費はかなり上がってきます。もちろん、室温設定によっても光熱費は変わってきますが、断熱性能が低いと暖房時にはエアコンの出力にかなり影響があります。
どちらか一方が大きく影響があるわけではなく、両方が影響が大きいともいえますね。
断熱が良いから夏涼しい?
『高断熱だから夏も涼しくて快適』というのもよく言われることです。
実は、これもシミュレーションしていて解ることなんですが、断熱性能とエアコンの効きは余り相関がありません。
確かに、涼しくした空気の持続性は断熱性能が高い方が長いですが、夏家の中を涼しくしたいのであれば、断熱性能よりも、日射遮蔽なんです。
太陽光が南側だけではなく、東や西から差し込むと室温は強烈に上がってきます。
ですので、太陽光を遮るというのはとても大切です。
更に、湿度を下げることで快適性が増します。
25度で湿度が75%よりも、27度で湿度が50%ぐらいの方が快適になります。
温度も大切ですが、湿度の方が涼しさにも影響しますので、夏は断熱性のよりも太陽光の侵入と調湿に気を配ってください。
その他にも、いろんなデマや思い込みからのウソが見受けられますので、また気がついたら書いていきたいと思います。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。