エアコン2台で再熱除湿3

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年4月24日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第277号》》》

再熱除湿を再現

まとめると、除湿モードには2つのパターンがあります。

1つは、ドライモードで流量を減らした空気を冷やしたファンに当てて、大量に結露を発生させて除湿を行うというものです。

当然ですが、室温は下がりますが、除湿量は比較的多いことが解ります。

もう一つは、再熱除湿モードで、これだと室温は下がりません。ですが、除湿量はまともなドライモードに比べて大分低い?という情報も併せてお知らせしました。

もし、除湿量がドライモードの方が、再熱除湿モードよりも低いとすれば、違う方法で対応できないかなと考えたのが、今回ブログのテーマです。

当社もよくやるのですが、床下エアコン+小屋裏エアコンので、床下エアコンを暖房専用、小屋裏エアコンを冷房専用で使っています。

当然ですが、小屋裏エアコンを動かして除湿を行うわけです。

なので、建物全体の除湿をこの小屋裏エアコン1台で行う事になります。

除湿量は、東京電力のでデータではこうなります。

これは、今泉さんのおっしゃる再熱除湿モードの方が除湿量が少ないという主張とは異なる結果ですね。

このあたりは、当社として実測が難しいのですがどちらが正しいかというのは解りません。

ただし、いずれも一番除湿量が多いのは、冷房モードということになっています。

冷房の場合は、2.3kgもの湿度を1時間に除去することがかのです。

これを35度、湿度65%で、絶対湿度が27.5g/立米であった場合に、27度に下げて、湿度50%にするためには、13.5g程度の水分を除去しないといけません。

屋内が100平米で、天井高さが2400mmだとすると、建物の気積は240立米ということになります。

除去しないといけない水蒸気量は、13.5g/立米x240立米=3.240kgとなります。

つまり、冷房土ガンガン回しても3.2kg程度しか水分量が除去できません。

換気が1/2の気積を1時間で供給すると、1時間に1.6kgの水蒸気が補給されることになります。

まとめるとこうなります。

35度、65%の相対湿度を、27度、50%にするためには、1時間に3.2kgの水蒸気を除湿する必要があり、

しかも、1時間に1.6kgの水蒸気を1時間に連続して除湿しないといけないことになります。

エアコン2台で再熱除湿

再熱除湿モードのエアコン運転を、エアコン2台で再現することができます。

このようにすれば良いという事になります。

床下エアコンを使って、室温を27以上保つように暖房で動かす。

小屋裏エアコンでは、普通の冷房モードで動かして、室温が下がる事を厭わず、とにかく除湿を行う。

この2つを組み合わせることで、家の中全体で再熱除湿運転が可能になります。

これは除湿開始2時間程度で、2時間程度運転して充分に湿度が下がると、後は1時間で1.6kg程度の運転でいいわけですから、除湿モードでの運転を行い、夏や梅雨時期に肌寒くなった時に短い間だけ暖房を動かすという事で、建物全体の室温と湿度を快適なレベルに保つというのが良いと思います。

もちろん、冷暖房を同時に動かすとそれだけエネルギーがかかりますので、運転当初の1時間か長くても2時間程度にするのが良いのではないでしょうか?

その後は、一般的な除湿モードが好ましいです。この除湿モードは、再熱除湿モードが良いのか?それとも弱雲底のいわゆるドライモードが良いのかは、今後試してみたいとおもいます。

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Posted by 湊 洋一