マンションの断熱
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月30日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第197号》》》
マンションからの引っ越し
マンションというのは、暖かいです。私もマンションに住んでいたことがあるのですが、夏は涼しく、冬は暖かいです。ですから、快適です、
それには理由があるので今日はマンションについて考えてみたいと思います。
理由は、マンションからの移住者の場合は、どの程度に断熱性能にするべきか考えるためにもなります。
これまでの住まいが、寒い築古の木造アパートのお客様と、マンションに住んでいた方では温度に関する根本的な考え方が違います。
そのため、実際にマンションというのはどの程度のものなのかを知る必要があるのです。
マンションの壁構造
基本的なマンションはRC造が多いようですが、鉄骨のマンションもあります。
一番外側の壁は、RCで作ってあって、同じフロアの境目の壁は、チャンネルで組んであ場合とRCのものもあるようです。
今回は一般的なRCの壁で考えてみます。
RCの場合の断熱性能は、コンクリートの熱伝導率が1.6程度のため、木材が0.7ぐらいですから、木材の2倍以上熱を通します。
これに対してマンションでの一般的な断熱は、30杯発泡ウレタンになっています。
熱伝導率0.021w/mK程度の性能のウレタンを30ミリとか吹いて有ります。
30ミリですからU値は、こうなります。
0.021w/mK/0.03m=0.7w/m2Kとなります。
RC部分は、1.6w/mK程度ですから、これが150ミリ有っても10w/m2Kとなって、これだと断熱性能はほとんど無いといって過言ではありません。
ということでウレタンと開口部の性能でベランダ側と入口側を守っているとしかいえません。
ところが、中間階の昼間部の部屋は、上下左右を他の建物に接している上に、周りも冷暖を行っているので、その4方向は冬は温暖で、夏は涼しくなっています。
ですので、そちらの4方向は熱が逃げないとすると、熱が逃げるのはベランダと入り口側です。
つまり6方向のうち、比較的狭い2方向しか熱が逃げません。
それが、マンションが暖かいという理由です。
ですから、普通のマンションの住人は北側の窓など一部結露はあるものの一般的に快適であるといえます。
◆中古のマンション購入の損得
断熱だけを考えるとお得に感じる様なマンションですが、損な面と得な面があります。
まずは、断熱が良いという事ですので、光熱費は圧倒的に得になります。
ただし、建物の一番端は眺望は良いのですが、断熱性能的には失格ですから、あまりお勧めではありません。
更に、駅近の物件がありますので、自家用車がどうしても欲しいということでもない限り、生活圏としての優位性もあると思います。
損になるなと感じるのは、修繕積立金と管理費が必ずかかるという事ですね。
新築住宅も維持費はかかります。外壁の塗り直しや、屋根の防水などの資金も必要ですが、コントロールが可能です。
ですが、修繕積立金と管理費は一律かかってしまいます。
しかも、月間3万円前後必要です。これは500万円ぐらいのローンを別に払っているのと同じ事になります。
これがマンションでの最大のリスクかなと思っています。
後は、マンションには相場がありますので、選定を間違えると値下がりします。
都心のマンションは値上がりしていますが、安くなると土地以上のどんどん下がっていきますから考え物ですね。
ということで、今日は珍しくマンションについて考えてみました。
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