セントラルとデセントラル
こんにちは。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年3月10日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第233号》》》
セントラル換気システム
熱交換型換気システムには、日本で主流の換気システムとしては、熱交換型ユニットが1つのセントラル換気システムがあります。
これは、大量の空気を処理できる大型の熱交換ユニットが1つあって、吸気と排気の両方をファンでコントロールするために、1種換気ということになっています。
これをセントラル換気システムといいます。
良いところは、熱交換ユニットが1つであるので、メンテナンスはそこだけで良いという事です。それと確実に空気が回収されて、排気されていくので汚染された空気もキチンの排気されるのは良いです。
これは、パナソニックや三菱電機といった大家電メーカーから、マーベックス、ローヤル電機などといった専業メーカーなども含まれています。
吸気と排気が両方ダクトのメーカーもあれば、床下空間を活用したりと、本当にいろいろな工夫された装置があります。
価格も大手メーカーの者は比較的安価で、専業メーカーのものは、比較的高価ですが、どの装置も施工費を含めるとおおよそ25万円ぐらいから、50万円ぐらいの間です。
高いといってもそのぐらいですね。唯一、スウェーデン製のものは150万円以上する装置が売られています。300万円ぐらいするものもあるようです。
海外製は、高い分長持ちということが売りなんですが、これだけ建材価格が上がってくるとこんなに高いものの需要はちょっと考えられないですね。
良くない点は、ダクトがメインになるので、木造の住宅でダクトを頻繁に掃除できないのが良くない点ですね。
それと、お客様への提供価格が30万円を超えてくると、熱交換による熱回収で元が取れないということになります。
また、外気温が麗華5度以下になってくると、通常熱交換効率が80%以上をうたっている装置も途端に効率が落ちるという問題点もあります。
デセントラル換気システム
このセントラル熱交換型換気システムに対して、デセントラル換気システムというのが徐々に増えています。
これは、いわゆる建物の壁に、換気扇のようにと李付ける熱交換型換気システムで、熱交換ユニットがそれぞれの機器に内蔵されています。
熱交換ユニットは、セントラル換気システムが和紙や、樹脂、さらには金属などでできているのに対して、デセントラル換気システムは、セラミックスというのが一般的です。
セラミックス、つまり焼き物ということですね。
経常的には、自動車の排ガスフィルターのような筒状で中に小さい穴が空いている者ですね。
セラミックスは比較的比熱が小さい(熱しやすく冷めやすい)という性質を利用して、一定時間は吸気、それが終わると、一定時間時間排気をするようになっています。
多くは60秒かr、70秒で吸排気を逆転させることが多いようですね。
装置の価格は、35坪程度の住宅なら、安い機械で30万円弱、高いもので、45万円円補ほどとメーカーごとの価格は小さいのが現状です。
現在は、5社が製造販売しています。最大手が、スティーベル、次がベントサンのエデフィス省エネテック。この2社がドイツ系の商品を扱っています。
その他にも、せせらぎやキムラの商品などのメーカーがありますが、日本以外では販売されてはいません。
今回この記事を書いたのは、このデセントラル換気システムに、パナソニックが参入するという発表がありました。
これまでは、セントラル換気システムだけを販売していたパナソニックが、デセントラル換気システムも手がけるという事で、この小さい業界は沸いています。
デセントラル換気システムの欠点は、熱交換高越の測定方法が日本では確立させていないことですね、パナソニックが参入することで、これらの方式がきちんと確立していくことでしょう。
また、吸排気が同じ機械で行われるので、本当に換気されているのか?とか、ショートサーキットが起こるのではないか?という疑問を呈する方もいらっしゃいますが、大手参入ではそのあたりもきちんと検証される事になると思います。
パナソニックの参入はおよそ半年後の2022年10月以降になるとのことですが、どんなプロモーションを行ってくる今から楽しみですね。
ちなみに、株式会社MXエンジニアリングでは、ベントサンを取り扱っています。お見積もりなども算出しますし、冷暖房負荷の計算も行いますので、御希望の方は是非ご連絡ください。minato@mx-eng.jp
第一種換気システムVENTOsan | ダクトレス熱交換型一種換気 (mx-eng.jp)
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