断熱のベネフィット 室温の影響 《健康編1》
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年9月2日の断熱ブログ第58号》》》
断熱は経済だけにあらず
これまで、あえてあまり書いてこなかったのですが、断熱と健康の話をしっかり書いていきたいと思います。
断熱って、本当に健康に関係大ありです。
まずは、イギリスの保健省の勧告を見ていきましょう。
いろんな方が、イギリスの保健省、イギリスの保健省といいますが、実物を引用しているサイトはどこにも無いので、ちょっとググってみました。
ごめんなさい。全部英語なんですが、サマリーというまとめだけ読んでみました。
これまでの答申とは違って、6年前に内容を改めたみたいですね。
『英国 保険省 冬期における健康の転換点 住宅の室温』 2104年
Minimum home temperature thresholds for health in winter –
簡単に意訳すると、英国では冬期に多発する死亡者に対応するため調査を行い、その結果国民に関して下記の通りの推奨を行うということです。実際には冬期に2.5万にの方が亡くなっており、欧州の他国に比べても多いとのことです。
日中の室温 どの年代層にも18度以上の室温を推奨
夜間の室温 65歳以上のグループには18度以上を夜間も推奨する
65歳以下の方は、18度に保つ必要性は65歳以上よりも低い
ただし、暖かい寝具できちんとした着衣を身につけること
これまで、英国では夜の寝室の室温を9~18度に保つべきだと言っていたそうですが、これらの基準よりも高い事が望ましい様です。つまり、寝室は最悪でも9度だけれどもそれだと健康被害が抑えられないという報告があります。
さらに、衝撃的なのはこっちですかね。
『赤ちゃんの安眠のための6つの事実 温度編』
Safer Sleep for Babies Fact sheet 6 Temperature
https://www.lullabytrust.org.uk/wp-content/uploads/factsheet-temperature.pdf
ここでは、赤ちゃんの突然死の原因の一つが室温と書かれています。
更にここで紹介されているテキストは、費用がかかるので買っていませんが、赤ちゃんは暑すぎず、寒すぎない室温で育てて欲しいと書かれています。
適温は、16度から20度というわけですね。なかなか難しいですが、英国ではこのような答申が出ています。
良い眠りの為には、適温の室温が欠かせない。
結構ネタの宝庫である笹井恵里子さんの著作『室温を2度上げると、健康寿命は4歳のびる』(アマゾンhttps://amzn.to/3t808k2)
によると、室温が10度以下の住宅では、夜間頻尿、夜間覚醒などが、室温10度以上の住宅よりも明らかに多く、直腸温が低く身体が緊張している状態だということです。
この書籍は、本当に室温と健康の関係をこれでもかと載せているので、まだ未入手の方は是非とも入手して下さい。このコラムでも多分再度登場させます。
HEAT20の報告書から
先日、ご紹介したHEAT20の報告書に寄れば、室温はこんな感じになります。これは暖房をしていない冬期の最低室温です。
ですので、温熱等級4で住宅を建てると冬期の寝室の室温は8度ということになります。
これだけ見ても、最低でもG1,できればG2で家を建てるという意味もあるのかなと思います。
何でもそうなんですが、基準や推奨などは全て因果関係で結びついているというのはご理解いただけるのでは無いかなと思います。
この健康編まだまだ続きます。
また、メルマガは下記からお申し込み下さい。こちらも毎日書いています。