エアコン 集中講義 5
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年8月3日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第376号》》》
エアコンでの除湿
このCOPが良い、効率が良いといわれるエアコンを使うと除湿が出来ないと言われています。
では、除湿ができるというのはどの様な状況を指すのでしょうか?
そちらを考えた方が早いですね。
除湿は、どうするのか?というと、市販の除湿機は結露させる方法と水蒸気を吸着させる方法のいずれかを使っています。
エアコンの場合は、結露させる方法を使います。
結露に関しては下記のブログを読んでいただければと思いますが、露点以下に温度を下げると空気中の水蒸気が結露します。
夏のエアコンは除湿を考えないと
当然ですが、結露した結果空気中の水蒸気は奪われますので、乾燥した空気になるというわけです。
単純ですよね。
この、強制的な結露ですが起こすために、夏の湿度の高い空気を、かなり冷えた金属板に吹き付けることで、エアコンは起こしています。
この金属板が、エアコンのカバーは外すと見えてくるフィンですね。
このフィンの中に冷媒が通る銅管が通っています。
常識で考えれば、このフィンの温度を下げれば下げるほど結露は起きやすくなります。
ですが、当然ですがコンプレッサーが動けば動くほど、電気エネルギーが大きくなるので、COPの値は小さくなります。効率が落ちるわけですね。
COPと除湿量
その上、多くの台数のエアコンが冷房として動いて、除湿すると空気は乾燥しますが、同時に室温が下がってしまいます。
ということで、寒くなるのでエアコンを止めるということになる訳です。
これだとまた暑くなって、エアコンを動かすという事の繰り返しで、暑くなるとエアコンは大きなエネルギーを必要としますので、電気代がかさむという結果になってしまいます。
そのため、一番効率の良いエアコンの使い方はこうなるんです。
- 冷暖房負荷を計算する
- できるだけ少ない台数で建物内部を効率よく冷暖房できるように考える
- その台数のエアコンをなるべく長い時間運する
ただし、この3番は特に暖房時はエアコンを止める方がより省エネになります。
この辺りの運転に関しては、機会を改めて比較検討して行きたいと思っています。
COPを大きくすると除湿量を増やすというのはそう反する関係ですから、このバランスを取ってしっかり除湿、冷房計画を練ってください。
当社も必要に応じて計画をお手伝いさせていただきます。
エアコンの集中講義は、これまでとさせてください。
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