Google Trendが教えてくれる工務店集客の方向性
こんにちは、池田です。
先月MXエンジニアリングのホームページをリニューアルしましたので色々と過去の投稿を整理しているのですが、湊のメルマガバックナンバーの中にグーグルトレンドの記事を見つけました。
そこで、久しぶりにGoogleトレンドを開いて色々と見ていると面白いことが見えてきました。
Google Trendは、グーグルが記録しているユーザーの検索履歴などを統計データとして閲覧することができるサイトです
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
使い方はとても簡単で、例えば「注文住宅」というキーワードを打ち込んで調べてみます。
これだけだとイマイチ参考にならないので、まずは期間を変更してみます。
グラフの上にある「過去12か月間」と書いてある部分の横の▼をクリックして期間を5年に変えてみます。
少し変動が見えてきました。
「注文住宅」という言葉についてインターネット上で検索された数が、2016年から2019年にかけて緩やかに下降傾向にありました。
しかし2019年後半あたりから上昇傾向に転じ、2016年ごろの水準まで戻ってきているのが見てとれます。
さらに、「注文住宅」×「過去5年間」という条件のまま、検索媒体の条件を変更してます。
グラフの上にある「ウェブ検索」の部分を「You Tube検索」に変えてみます。
明らかな変化が出ましたね。
2016年にはほぼ皆無だったyoutubeでの「注文住宅」というキーワードの検索が、2018年頃から徐々に増え2019年から爆発的に増えています。
ちなみに、「家づくり」や「戸建て」といったキーワードでも同じ傾向が見られました。
YouTubeでの情報需要が高まっていることは明らかです。
さらに、「比較」という機能を使うと面白いことが分かります。
最近住宅の性能にこだわりをもつ工務店様が増え、「高断熱」や「高性能住宅」という言葉が広まりつつあります。
一方で、一昔前に一世を風靡した「ローコスト住宅」というキーワードは聞く機会が減ってきたように感じています。
そこで、「高断熱」というキーワードと「ローコスト住宅」というキーワードを比較してみます。
とは言えやはりまだまだ「ローコスト住宅」というキーワードの根強さを感じますね。
これからの時代注文住宅は性能が重視されていくのは間違いないですが、消費者のマインドはまだ「ローコスト住宅」に残っている、という事実も知っておくことがマーケティング的視点としては大切かと思います。
ちなみに、上のグラフをよく見ると赤線と青線が離れる部分とくっつく部分が定期的にあります。
これは何だと思い「期間」を変更してみると面白いことが分かりました。
「5年間」を「1年間」に変更したグラフが下の図です。
お分かりいただけたでしょうか。
夏場は「高断熱」よりも「ローコスト住宅」が圧倒的に多いのですが、冬になると「高断熱」というキーワードの検索数が上がります。
人間の心理ですね。
何だか微笑ましく見えます。
冬に広告を打つ際は性能訴求、夏は価格訴求のキャッチコピーが効果的かもしれません。
GoogleTrendは消費者の心理を推察するのにとても役立つツールです。
誰でも無料で簡単に使えるツールですので、ぜひ一度試してみてください。