日本と北米のゼロエネルギー住宅の違い
みなさん、こんばんは。
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《《《2025年3月4日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第843号》》
嫁さんの具合が良くなくて、家事をやっていたら夜遅くなりました。
ということで、この記事は翌日書いています。
実は日本と欧州のゼロエネルギー住宅には大きく違いがあります。
どういうことか見ていきましょう。
日本の一般的な住宅のエネルギー
日本の一般的な住宅の年間の利用エネルギーは、おおよそ70GJです。これは断熱等級4レベルでの使用エネルギーなので、断熱等級5だとだいたいこの10~15%削減されます。
そうすると55~60GJということになります。
これを太陽光パネルで補うレベルで、ZEHという事になります。
1000KWH=3.6GJ
計算上は、1,000kWhが3.6GJにしかなりません。
だいたい太陽光パネルは1kw載せると年間発電量は、一番低い秋田で900kWh程度、一番多い山梨で1,500kWh程度発電します。
山梨で10kW の太陽光パネルを載せると、15,000kWh 発電するので、54GJ の発電量が得られます。
これであれば、断熱等級6で10kw載せると54GJの消費エネルギーはカバーするということになります。
これだとハードルが上がるので、給湯機器や空調機など様々な機器の力で35~40GJに消費エネルギーを下げてから提案しています
これであれば、おおよそ7kW の太陽光パネルを載せれば、ZEHを越えてくることになります。
アメリカの住宅エネルギー
アメリカの場合はそうはいきません。
アメリカの住宅の1次エネルギーですが、110GJという水準になります。
これだと、建物の1次エネルギーをカバーするためには、30kW程度の太陽光パネルが必要になります。
そこまで載せられないので、外皮性能を思いっきり上げて、断熱等級7レベルにして、太陽光パネルを載せる事になります。
断熱等級5 ⇒ 断熱等級7にすると建物の、外に漏れるエネルギーは、6地域の場合は、内外温度差下1度の場合の熱量が168―73 W/Kになります。(東京大学 前准教授の資料より)
要するに外皮から漏れる熱量が43.5%程度に下がるという事になります。
米国の100GJ が半減すれば、太陽光パネルは、10kW 程度載せれば全てカバーすることになります。
結論
日本のZEHは、1次エネルギーが 40GJ程度の断熱等級5レベル 太陽光パネルは、7kW程度
米国のZEHは、1次エネルギーが 50GJ前後の断熱等級7レベル 太陽光パネルは10kW以上
ということで。同じゼロエネルギーハウスでもかなり性能が変わりますね。
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