供給不足が懸念される木材
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年9月27日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第332号》
今日は、JBNの会員交流会2日目でした、
分科会では色んな方がお話しされていましたが、最後に登場された国産材に詳しい方の提言を共有させて貰います。
日本にはいっていくる外材は、大きく分けて3つあります。
1つは、欧州材 これはスウェーデンノルウェーなどの北欧諸国、オーストラリアなどの中欧諸国から入ってきます。
2つめは、ご存じ北米材です。カナダ、北米のいわゆるベイマツですね。
3つめは、ロシア材です。これは、現在のウクライナ侵攻に伴って直接貿易は無くなりましたが、現在は中国経由で入ってきています。
この中で、全く問題がないのが、ロシア材でロシアの製材所は動いていませんが、対岸の中国の製材所が活発に動いていて、日本に供給してくれています。
数量もそこまで落ちていません。
実際の経済産業省の統計から算出しているブログを見つけました。実際の数量は、こんな感じです。
欧州材動向
欧州材は、これといって主原因はありませんが、金利上昇にともなって,住宅需要が低調になっています。
そのため生産量が落ちて居て、更に価格も低迷しています。
欧州は持続可能型社会の徹底で、森林面積に関しては管理していこうという考えです。
そのため、生産量が減少しつつあります。
北米材動向
こちらも米国の金利上昇で、住宅ローン金利が7%という記録的高い利率をつけていて住宅需要は低迷しています。
更にカナダでの山火事が収束しておらず、今後生産量が下がってくる可能性があります。
日本では無く、一番木材を買ってくれる北米需要が冷え切っていることから、カナダの製材所ではレイオフといって、指名解雇が続いています。
これが続くと生産キャパシティが下がって行くので、需要が増えたときに対応できなくなります。
製材所は注文が増えたからと急に増産ができません。人手の確保、教育、機械の整備などを経て再稼働になりますので、最低でも3ヶ月、下手すると2年は生産量が増えないということにもなりかねません。
輸入材はじり貧
つまり、輸入材は今後急に量が増えて入ってくる要素はほとんどありません。
中国の住宅市場も低迷していていますので、世界での住宅が好調な地域がほとんどありません。
つまり、どの国でも急に発注が増えても生産量は増えないということになります。
その結果として、今後深刻な供給不足に陥る可能性があるそうです。
その時のために、国産材への対応を考えるべきというのが、JBNの提案でした。
今のうちからプレカット屋さんや、木材店などの選択肢を増やしておくべきだということでしたので、是非試してみてください。
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